ゼロからでもピアノは弾ける

趣味ではじめた大人のピアノの記録。2004年に45才でバイエルからスタートしてクラシックの原曲に挑戦中。消音ピアノの活用や練習のヒント、工夫など。気が付けばピアノ歴10年越えです、相変わらず、下手です。はぁ・・・(^^)
全記事の総合目次 いままでの記事がすべて整理してあります。
9 レッスンの進み方&ピアノと教本以外に準備するもの(大人のピアノの始め方)
●レッスンの基本パターン

未経験者の場合、ピアノのレッスンで何をするのかよく分からない方も多いでしょう。 今回は、基本的なレッスンの流れについて書いてみます。 (既にレッスンを受けている方にはあたりの前の内容かもしれませんが、未経験者は意外と知らなかったりする。)

レッスンの基本パターンは、だいたい以下の通りでしょう。 (個人レッスンの場合)
  1. 先生と相談して教本(教則本)を決める
  2. 「自分で」その本を買う
  3. 次のレッスンまでに練習する曲を1曲から数曲程度指定される
  4. 自宅でひたすら練習
  5. 次回のレッスンで指定された曲を演奏する
  6. 3へ戻る
以下、もう少し詳しく解説してみましょう。

●先生と相談して教本(教則本)を決める

自分の目標やレベルを考慮して、教本を1冊から数冊、決めます。 未経験者の場合、いわゆる「導入レベル」の本を選ぶ事になります。

ちなみに、ピアノの進度は 「導入→初級→中級→上級→さらに上へ」という感じです。

導入本は、ピアノを弾くための基本的な注意事項、楽典(楽譜の読み方)の基礎、練習曲の楽譜、といった三点構成になっている場合が多いです。

ピアノの導入本は、ものすごくたくさんの種類があります。 コレという決定版の教本はありません。 自分に合わない教本を選ぶと、失敗の元です。

レッスンを始めるにあたって、次のような点を先生にしっかり伝えてください。 先生が、あなたの希望を考えて、よいと思う本を推薦してくれるはずです。
  1. クラシック、J-POP、叙情歌、映画音楽、アニメソング、ジャズ、etc.の何に一番興味があるのか
  2. 基礎から順番にやりたいのか、とりあえず一曲、弾きたいのか
  3. 「基礎から」の場合、バイエル(←中高年にとってはピアノのシンボル的存在)に、こだわりがあるのか、ないのか
  4. きっと「楽譜が読めない」んでしょうけど(笑)、どのくらい読めないのか。 「楽譜が楔形文字や古代エジプト語といっしょ」なのか、「いちおうト音記号の部分はドレミと順番に数えれば分かる」のか、「ヘ音記号の部分も何とかなる」のか、etc.
  5. 曲や表紙が「子供っぽい」教本でもいいのか、イヤなのか
  6. アレンジ譜(簡略化した楽譜)でいいのか、あくまでも原曲指向なのか
  7. 単純な基礎練習が、けっこう好きなのか、絶対にイヤなのか
一発で、自分に合った教本が決まらない場合も多いと思います。 最初の数回のレッスンは、「自分に合ったレッスン形態を探す時期」と割り切って、多少の試行錯誤は想定しましょう。

もしかしたら、本の買い直しがあるかもしれませんが、その投資はけっして無駄ではありません。 合わない本を無理して進めてピアノがイヤになるより、よっぽとマシです。 ある程度の「投資」は、覚悟しましょう。

●「自分で」その本を買う

「先生に楽譜をコピーしてもらう」のでは、いけません。 立派な著作権法違反。 犯罪行為です。

それから、教本(楽譜)の紙質は、かなり丈夫です。 「鉛筆で書いたり消しゴムで消したり」を繰り返す場合が多いからです。 (コピー用紙だと擦り切れてしまいます。)

そんなに高いものではないので、ちゃんと買いましょう。(笑)

都市部でしたら、楽器店、大型書店に置いてあります。 楽譜をあれこれ手に取るのも、楽しいもんです。 地方在住で楽譜取扱い店が近くに無い、というような場合は、Amazonあたりで買った方が手っ取り早いでしょう。

●次のレッスンまでに練習する曲を1曲から数曲程度指定される

先生から、「じゃあ、次回までに、コレとコレ、練習してみてください」と指定されます。 演奏のポイントの指導を受ける場合も多いです。 模範演奏してくれることもあります。

●自宅でひたすら練習

これが一番たいせつです。 サボっちゃ、いけません(笑)。

●次回のレッスンで指定された曲を演奏する

練習した曲を先生の前で披露します。

自宅ではうまく弾けていた曲も、先生の前だと緊張してトチりまくります。(←私の場合)

先生もそれは分かっていて、適当に仕上がり具合を補正(?)して、一定の水準に達したと先生が判断すれば、合格(マル)となります。 きっと先生が、楽譜に大きなハナマル印を書いてくれます。

(合格したら、記録のために日付を書いておくと、あとあと自分の励みになります。)

もしダメなら、「もうちょっと、がんばりましょう」という事で、いろいろ指摘を受けて、次回へ持越しとなります。

●その他

上のような曲のレッスンのほかにも、姿勢の注意、手や腕の形、自宅レッスンの組み立て方、など、いろいろアドバイスしてくれると思います。 (というか、積極的に質問しましょう。 教える立場からすると、よく分かっていないのに「はい、はい」と返事をするより、質問してくれた方が助かるはずです。)

●ピアノと教本(楽譜)以外に準備するもの

(1) 鉛筆(シャープペンシル)と消しゴム

HBか、それより柔らかいものがお勧めです。

楽譜に、指番号や強弱その他の演奏上の注意点など、けっこう書き込みます。 「本に書き込む」ことに抵抗を覚える方もいるかもしれませんが、楽譜は汚してナンボ、です。

(2) メトロノーム

あわてて準備することはありませんが、あれば便利です。

電子ピアノの場合は、メトロノームが内蔵されていることが多いでしょう。

アコースティクピアノ(本物のピアノ)の場合は、別途用意する必要があります。

メトロノームには、昔ながらの振り子式メトロノームと、電子メトロノームがあります。 どちらでも構いません。 お好みでどうぞ。

電子メトロノームは、単機能のものは少なくて、たいていはチューナー(ギターやバイオリンの音程調整用)といっしょになっています。 そう高いものではありません。 メトロノームとしての基本機能は、どれを買っても多分ほとんど変わりません。



ちょっと高いのですが、メトロノームと録音機能がいっしょになった次のような製品もあります。 私もポータブルデジタルレコーダー「レッスンマスターXA-LM3」を持っていますが、高性能ですし、音質もなかなかで、けっこう使えます。

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(3) ヘッドホン

電子ピアノや消音ピアノ(ヤマハならサイレントピアノ、カワイならANYTIME Xなど)の必需品です。 付属している場合も多いと思いますが、少し高いものに変えると、驚くほど音が良くなります。 また、練習の質の向上にも役立ちます。

以下、私の主観ですが、電子ピアノや消音ピアノ用ヘッドホンの選び方です。
  1. 実売5000円〜1万円以上のもの。

    オーディオの世界というものは、ある程度の価格帯までは、値段と性能がけっこうストレートに比例します。 例えば、実売1000円、3000円、1万円のヘッドホンを聴き比べると、その差は素人でも歴然としています。 ところが、一定の水準に達すると、その後は価格に対する性能の向上は小さくなります。 (ここから先はオーディオマニアの世界です・・・笑)

    ヘッドホンの場合、あくまでも私の主観的な印象ですが、その一定の水準が5000円、あるいは、1万円あたり、ということです。
  2. オープンエア型のもの。

    外部との通気性があって、外部の音が聞こえるものです。 ピアノのアクション(鍵盤機構)の発する音を聴くためです。 密閉型のものより、タッチの向上に役立つと思います。 (この件については、以前の記事でも書かせていただきました。)
  3. フラットな特性のもの。

    ヘッドホンによって「音作り」がかなり違います。 よくあるのが、低音と高音を強調した通称「ドンシャリ」という特性のものですが、これはPOPsやロックを聴くためにはいいのですが、なるべく原音に忠実な音が欲しいピアノの練習には向いていません。
  4. できれば試聴する。

    音質や装着感を確認するには、試聴するのが一番です。 大手家電量販店やオーディオ専門店に行くと、ヘッドホンの試聴ができます。


ちなみに、SONY製のMDR-F1が、私がサイレントピアノ用に愛用しているものです。 最初のものが壊れてしまったので、二代目です。 今に至るまで、イチオシです。 (このヘッドホンについては、以前の記事でも書かせていただきました。)



これとは別に、audio-technica製のATH-AD700というオープンエア型ヘッドホンも持っています。 こちらは、パソコン・オーディオ用。 電子ピアノ用としてもイイと思います。 上のMDR-F1との優劣ですが・・・これは正直言って各自の主観次第ですね。



ネットを検索すると、ヘッドホンの選び方に関する記事がたくさんあります。 けっして安い買い物ではないので、じっくり調べてみてください。

-- * --

この「大人のピアノの始め方」シリーズは、いちおう今回で終わりにしたいと思います。

まだまだ書き足りない事も多いと思いますが、このシリーズでは、今から7年半前、私がピアノを始めようとしていた時に「知っていればよかったな」と思う事を書き連ねてみました。 いわば、過去の自分へのメッセージでもあります。

安易な応援や営業トークはできるだけ排して、なるべく事実を見据えた内容にしたつもりです。 これからピアノを始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
| 坂上酔狂 | 大人のピアノの始め方 | 08:27 | comments(2) | trackbacks(0) | - | -
8 途中で挫折しないために(大人のピアノの始め方)
今回は、ちょっぴり毒舌モードです。 悪しからず。

●趣味ですから

最初から「やめよう」と思って始める人はいないと思いますが、まったく未経験の状態から始めた大人のピアノの挫折率は、現実問題として、かなり高いのではないかと思います。

やめてしまう理由ですが、例えば、練習が苦痛でしかない、とか、もっと優先順位の高い事がある、とか、そもそもピアノを弾く情熱が消え失せてしまった、とか、いろいろあると思います。

ただ、タイトルと矛盾しますが、大人のピアノは基本的に趣味なので、無理して続ける必要もないと思います。

しかしながら、「本当は続けたいけど、どうしていいのか分からない」という状態になって挫折してしまうのは、後味が悪いですし、ちょっと残念です。

そこで今回は、「なぜ挫折するのか」という理由を考えてみたいと思います。 (と言っても、あらゆるケースを網羅することは不可能ですから、あくまでも私が思いついた範囲内でのお話です。)

●ピアノをなめてはいけない

大人の未経験者の場合、当初の目標が「簡単な曲でいいから、そこそこ弾けるようになればよい」というケースが多いと思います。

実は、これがクセモノです。

この目標には、「まあ、ちょっと熱心に練習すれば、簡単な曲なら何とかなるだろう」という暗黙の前提が隠れています。

何とかなりません。

ピアノをなめてはいけません。

簡単な曲でも・・・たとえば、「メリーさんの羊」とか「チューリップ」のレベルでも、そこそこ上手く弾くためには、かなりの練習が必要です。 (たどたどしく弾ければ十分満足、なら、その限りではありませんが。)

「初心者でもカンタン!○○日で弾ける」などという営業トークを信じてピアノをなめてかかると、「実はピアノはけっこう難しいものだ」と認識した時点で、かなりの確率で挫折します。

上手くなりたいのなら、ピアノをなめてはいけません。 次のような心構えを持つことが大切です。

その心構えとは・・・

●年単位で毎日コツコツ練習を続けるモチベーションを維持する

ピアノ上達の秘訣は、上のタイトルに集約できると思います。 「年単位で毎日コツコツ練習を続けるモチベーションを維持する」ことです。 (長いんで、以下「毎コツ」と略しますね。)

この「毎コツ」が出来る人と苦手な人がいます。

「毎コツ」は、何もピアノだけではなくて、あらゆる勉強、スポーツ、仕事等に共通して要求される資質です。

「毎コツ」が出来る人は、そこそこの難関校に合格したり、難易度の高い資格を取得したり、試合で結果を残したり、仕事の実績を積んで評価されたり、といった経験を持っているはずです。

いわば、過去の成功体験があるはずです。 そういうあなたは、ピアノの上達に一番大切な資質を持っています。 ピアノもきっと上達します。

「毎コツ」が出来る人は、他が間違っていなければ、基本的にピアノをやめない・・・少なくとも何か大きな目標を達成するまでかなり長期間継続出来る、と思います。

仕事の都合などで、本当に毎日は練習はできないかもしれません。 しかし、ピアノに触れなくても、たとえ1分しか時間が無くても、指体操とか、イメージトレーニングとか、ヘッドホンステレオで曲を聴くとか、できることはあります。 (だから「毎日コツコツ練習を続ける」のではなくて、「毎日コツコツ練習を続けるモチベーションを維持する」と書いたのです。)

あきらめずに信じて続けてください。

一方、「毎コツ」が苦手な人ですが・・・いろいろ書こうかと思ったのてすが、あらためてクドクド書く必要もないでしょう。

まず間違いなく、挫折します。

●練習の罠

では、毎コツができれば、絶対に挫折しないか、というと、そうでもありません。

毎日コツコツ練習の目的ですが、ごくごく常識的に言えば、「基礎力をバランスよく鍛える」、「弱点を補強する」、「長所を伸ばす」といったところでしょうか?

「そんなの当たり前じゃないか」と言われそうですが、ちょっと待ってください。

大人の未経験者の場合、何しろゼロからのスタートなので、最初は面白いように上達していきます。

ところが、難易度が上がりだすと、壁に当たります。 いわゆる、スランプです。

ここで、「毎コツ」が出来ない人だと、イヤになってやめてしまいます。 (「書かん」といって、書いてるなぁ・・・笑)

一方、「毎コツ」が出来る人だと、「過去にも壁に当たったことはあった。しかし、それをコツコツ練習で乗り越えた」という成功体験があるはずです。 だから、へこたれません。 先に進めます。

しかし、時には行く手に、恐ろしい罠が待ち構えています。

それは、「間違った練習」をしてしまうことです。 「無駄な練習」ではありません。 「間違った練習」、すなわち、「弱点を伸ばす練習」、「下手になる練習」です。

その原因ですが・・・。

初心者は、自分のピアノ力のどこが弱点なのか自己認識がうまく出来ていない場合があると思います。 弱点を補強しているつもりが、逆に、悪化させている場合があるのです。

いくつか、典型例を挙げてみましょう。

【うつむき弾き】

暗譜(正確には指使いのクソ暗記)が得意なので、そこそこ難しい曲でも弾ける。 そこで、難易度の高い曲に挑戦したがる。 結果として、鍵盤を凝視して弾く「うつむき弾き」が常態化し、読譜力が育たない。 ちょっとでも間違えると止まって弾けなくなる。 なにクソと、クソ練習して、クソ暗記して、でも暗譜力の限界が実力の限界になって、上達が止まってしまう。 (私がまさにコレでした)

→まず、読譜力を育てる事が先決。

【速弾き】

リズム感が弱い方の場合ほど、なぜかしら速く弾きたがる。 たぶん、速く弾くと「誤魔化せる」から。 「速く弾く」イコール「上手い」と思っているから。 ところが、どうしても曲にならない。何かヘン。 一所懸命練習しても、完成度が上がらない。 実は、ひたすら速く弾こうと練習することで、間違ったリズム感の演奏を一所懸命に体に叩き込んでしまっている。

→ゆっくり、正確に弾くことを覚えるべき。

【反脱力弾き】

無理な姿勢で、腕や指に無駄な力が入っている。 たとえば、よく目にするのが、小指。ピンと立ったままになっている。 こういう方の演奏は、とにかく硬い。 安心して聞いていられない。 きっと本人もリラックスして弾きたいと思っているのだろうけれど、それがうまくできていない。 結果的に、無理な姿勢で無理に弾くことをひたすら練習している。

→座り方や肘や手の形を矯正する必要あり。

他にも、いろいろなパターンがあると思います。

いずれにしても、間違った練習のまま「毎コツ」すると、だんだん下手になっていきます。 (少なくとも、上達しません)

これでは目も当てられません。 よほど意志強固な人でも挫折してしまいます。

このような間違った練習を自覚するためには、ちゃんとしたレッスンを受けてください。 間違いを自力で認識し、かつ、正しい練習法を見つけ出すのは、まず無理です。

●独学の限界

また、これが「独学の限界」の原因の一つです。

「間違った練習」でも、最初は、他のピアノ力が未熟なので、欠点が目立たずに、努力すれば一定のレベルまでは行けます。 (初級終了ぐらいかな・・・。教本で言えばブルクミュラー25の練習曲ぐらいまで。)

ところが、その「一定のレベル」に到達すると、今度は欠点が露呈してきます。

しかし、「毎コツ」できる人であればあるほど、「今までこれで上達してきたんだから、上手くいかないのは練習不足のせいだ」と思ってしまいます。 過去の成功体験がかえって悪影響を与えてしまう一つの例です。

そして、熱心に練習すればするほど、袋小路にはまり込んでいき、最後に、心が折れてしまうのです。

独学の是非についてはいろいろな意見があるようですが、この「間違った練習で毎コツする」のは、独学の陥りがちな本質的かつ構造的な問題です。

あくまでも私見ですけど、大人の未経験者が、独学で中級終了レベル以上に到達するのは、ほぼ不可能だと思います。 上に述べた「練習の罠」(=間違った練習で毎コツする)を回避することが、きわめて難しいからです。

●独学からレッスンへの移行

「独学に限界を感じてレッスンを受ける」というパターンも、よくあると思います。

しかし、気を付けてください。 ここにも別の罠が潜んでいます。

独学で弾いてきた人がレッスンを受けるようになると、「一度前に戻ってやり直す」という指導を受けることも多いと思います。

要するに、独学で「変な癖」(=間違った練習の成果!)が染み付いてしまっていて、まずこれを直さないことには先に行けない状態になっているケースです。

実は、これが、しんどい。

「変な癖」が付こうがどうしようが、弾ければいいじゃないか、という意見は当然あるでしょう。

しかし、一般に「正しい」とされる奏法は、たくさんのピアニスト達が試行錯誤して見出した合理的な奏法でもあるのです。 正しい奏法にも身体的な差異によるバリエーションや調整の余地はあると思いますが、「変な癖」はただの「非効率的な癖」にすぎません。

一度、変な癖がつくとその矯正はきわめて困難です。

子供なら、頭や体の柔軟性もあるし、時間もあります。 大変ですが、矯正できるかもしれません。

しかし、大人、特に中高年の場合は、矯正が絶望的になる場合も多いはずです。

どんなに言われても、直らない、直そうとしない、直せない。

それでも頑張って直そうとすると、いったん大幅な後退を余儀なくされます。 下手は下手なりに何とか弾けるポジションやメソッドを身につけているのですが、それをいったん放棄することが求められます。

しかし、中高年はその後退を耐えがたく感じることも多いと思います。 人生の残り時間という意味での時間がありません。 とりあえず弾けていたというプライドが許しません。 やり直して上手くなるという確信が持てません。 結局、ピアノを弾こうとするモチベーションそのものを消失してしまいます。

上昇志向の強い方、がんばっていた方ほど、ここで挫折して、残念ながら、ピアノをやめる危険性があります。

そうならないためにも、適切なレッスンを最初から受けるべきです。 「最初が肝心」です。

もし後退を余儀なくされたとしたら、それを謙虚に受け入れることです。 「急がばまわれ」です。



後半が、ちょっと独学否定論になってしまいましたが、今回はこのあたりで……。
| 坂上酔狂 | 大人のピアノの始め方 | 22:28 | comments(14) | trackbacks(0) | - | -
7 ピアノ選び:アコースティックピアノ編&電子ピアノの限界(大人のピアノの始め方)
●ピアノ選び:アコースティックピアノ編

前回は、「電子ピアノ選び」について書いてみました。

順番からいくと、アコースティック・ピアノ選びになるのですが、私には、どのメーカーや機種がいいとか悪いとか言うための十分な知識や経験がありません。 (アコースティック・ピアノとは、本物のピアノのことです。acoustic は「電気的な機器・装置を使わない」という意味。)

期待していた人(←いないよね)、すみません。

まあ、一般論ですが、
  1. もし、グランドピアノが買えるなら、グランドピアノがベスト。
  2. アップライトピアノが買えるなら、それが次点。
  3. メーカーは、ヤマハかカワイ。 マイナーブランドにも魅力的なピアノはあるが、素人はこの二つから選ぶのが無難。
  4. 普及グレードから最上級グレードまで価格に幅がある。 やはり、高いものはそれなりに良い。
  5. 直営店や正規代理店で新品を買うのが無難。 中古品や激安店には、それなりのリスクがある。
  6. 夜間の音出しが厳しいなら、メーカー純正の消音ピアノがある(ヤマハだとサイレントピアノ、カワイだとANYTIME X)。 けっこう使える。 (他社製の後付け消音ユニットについては、よく分かりません)
といったところでしょうか?

それから、ピアノの値段の感覚というのが、未経験者にはイマイチ分かりません。

ピアノの値段は、実は、クルマと似ているのです。 例によって、イイカゲンな表にまとめてみました。 (一般家庭に置けそうなサイズでの比較です。)

価格帯クルマで言うとピアノの場合
500万〜1000万超高級輸入車ピアノの王様スタインウェイをはじめとする海外高級ブランドのグランドピアノ
250万〜500万国産高級車国産最上位機種のグランドピアノ(ヤマハのSシリーズ、カワイのSKシリーズなど)
200万〜250万ちょっといい普通車国産上位版のグランドピアノ
150万前後〜200万廉価版普通車国産普及版のグランドピアノ
110万〜120万前後コンパクト車コンパクトグランド(ベビーグランド)
80万〜100万ちょっとちょっといい軽自動車アップライトピアノの上位版
50万〜80万廉価版軽自動車アップライトピアノの普及版
40万〜50万?激安アップライト(ヤマハのbシリーズ)


無理やり作った表のような気もしますが、まあ、そう大きくは外してないと思います。

いちおう、普通車=グランドピアノ、軽自動車=アップライトピアノという連想です。 道路を走る、という点では普通車も軽自動車も同じですが、やはり性能的な断絶はあります。 グランドピアノとアップライトピアノの違いに通じるものがあると思います。

とはいえ、そもそもクルマの値段の感覚が分からない人にとっては、無意味な表ですよね。 はい、そのとおりです。すみません。

以上で、「ピアノ選び:アコースティックピアノ編」はおしまいです。 内容が薄くてすみません。

さて、これで終わってしまってはツマラナイので、例によって、「重箱の隅」モードに突入です。

●電子ピアノじゃ、ダメなんでしょうか?

素朴な疑問です。

電子ピアノじゃ、ダメなんでしょうか?

ネットを探すと、「やっぱり本物にはかなわない」という趣旨の記事がたくさんあります。 私も、最初はそう思っていました。

確かに、10年前(2000年頃)なら、そのとおりだったでしょう。

しかし、技術革新の結果、電子ピアノの性能は大きく向上しています。 今はどうなんでしょうか?

電子ピアノに否定的な記事を読むと、全部ではありませんが、実際には最新の電子ピアノ(の上位機種)を弾いておらず、単なる思い込みや不確かな伝聞でそう言っているように思えるケースも多いです。

また、ピアノの先生の意見で、電子ピアノで練習している人がうまく弾けない例があることから、すべての電子ピアノはダメであるという結論に至っている場合があります。 しかし、その電子ピアノが、どこのメーカーのいつの機種なのか、激安粗悪品なのか、最上位機種なのか、確認しているようには思えません。

いずれにしても、「電子ピアノ」というただ一種類の楽器があるのではなく、明らかに性能の低い安価な機種から、本物のピアノのアクションと電子音源を組み合わせた機種(いわゆる消音ピアノもこの範疇に入る)、そこまでいかないまでも木製鍵盤を採用して本物のピアノにタッチを近づけた機種、デジタル技術を駆使してピアノの音響をシミュレートした機種など、幅があります。

きちんと「検証」した意見を聞きたいものです。

●ピアノから出る音と、その制御

さて、例によって自分でも「屁理屈」を考えてみます。

あの、あくまでも、「屁理屈」ですからね。 飲み屋で酔っぱらってテキトーな事を言っているレベルですから、そのつもりでお願いします。

ええと、それでだ……、大切なのは、ピアノを制御する事です。

ピアノの音は、鍵盤を押し下げる途中でハンマーが押し出され、これが弦に当たって発生します。 したがって、ピアノの音の大小は、ハンマーが押し出される瞬間の鍵盤のスピードに支配されます。 この点では、ネコが弾こうが超一流のピアニストが弾こうが、変わりはありません。

しかし、ピアノの音に影響を与えるのは、これだけではありません。

まず、アクション(鍵盤機構)がかなり盛大に音を出します。 特に、鍵盤がピアノ本体(棚板)に当たった時に、カツンという音が出ます(下部雑音)。 これは、消音ピアノでヘッドホンを外してみると良くわかります。 初心者は無駄に力が入っているので、この音が大きいはずです。 あえて、この下部雑音を使って、ピアノをカスタネット的(?)に使うテクニックもあると思います。

鍵盤を連打する場合は、鍵盤の戻りを制御しないといけません。 逆に音を保持する場合は、鍵盤を抑える力を制御しないといけません。 これらがうまく制御できないと、「次の打鍵」に悪影響を与えます。

この鍵盤の制御が「脱力」の大きなポイトンだと思います。

それから、へダルの微妙な上げ下げも音色に影響します。 ハーフペダルというテクニックです。

●ピアノからフィードバックされる情報

演奏者は、こういった制御を実施するために、ピアノからフィードバックされる様々な情報を利用しているはずです。

まず、ピアノから出る音そのもの。

弾いている音だけではなく、共鳴を起こしている他の弦の音もあります。 もちろん、上に述べたようなアクションの音も聞こえているはずです。 濁った音、硬い音など認識されると思います。

それから、指先で感じる鍵盤の重さ。 鍵盤が棚板に当たった時の反動。 鍵盤が上に戻ろうとする力。

音ではなく、指先で感じるピアノの振動。

足で感じるペダルの重みや反動。

上級者になればなるほど、こういった情報を(もしかしたら半ば無意識に)利用しているはずです。

そして、電子ピアノ(特に安い機種)がまずいのは、このようなピアノからフィードバックされる様々な情報が、限られてしまう点、本物のピアノと違いすぎる点です。

逆に、電子ピアノでも、本物のピアノとほぼ同等の情報がフィードバックされるなら、それで構わない、という事になります。

●電子ピアノの限界の一例

上で、「弾いている音だけではなく、共鳴を起こしている他の弦の音もあります」と書きましたが、これは、本物のピアノがあれば簡単に確認できます。

まず、右手で、音を出さないよう、そっとドを押さえます。 (オクターブが届くなら、ドを二か所押さえてもいいです。)

そして、左手で低い方のドを弾いて、すぐに離します。

鍵盤を離すと、フェルトが弦に押し付けられて音が消えます。

しかし、アコースティックピアノでは無音にはなりません。 音が鳴り続けます。

高音側のドの弦が倍音による共鳴を起こして、鳴っているのです。

(右手を、ドではなてくソにしても、やはり共鳴音が聞こえます。 実は、ドとソの音の関係は「完全5度」と呼ばれますが、これは周波数比が2:3という比較的単純な整数比になっているため、倍音による共鳴が起こりやすいのです。)

残念ながら、普通の電子ピアノではこの現象は再現できません。 私の持っているヤマハのサイレントピアノも再現できませんでした。 (ローランドのV-Piano GRANDあたりだと、この辺もシミュレートしているのでしょうか?)

これが、現状の電子ピアノの限界の一つです。

もちろん、このような共鳴音を明確に意識するケースは少ないかもしれませんが、電子ピアノとアコースティックピアノの「響きの豊かさの違い」となって認識されているのだと思います。

他にも、ピアノのアクションの持つ感触を普通の電子ピアノで再現するのは、けっこう大変なはずです。 単にハンマーを送り出す時のクリック感(エスケープメント)を再現するだけではダメで、重さの感触の変化(正確には慣性モーメントの変化)、鍵盤が棚板に衝突した時の弾性反発の感触やその時に生じる音などを「本物」と同じようにするのは、けっこう難しいと思います。

ただし、消音ピアノや本物のピアノのアクションを使った機種なら、アクションの感覚の再現はかなり有利になります。

いずれにしても、現状の電子ピアノには、たとえ最上位機種であっても、一定の限界が存在する、と考えてよいと思います。

●電子ピアノの限界は問題なのか?

さて、ここまでお読みになった方の中には、「ずいぶん微妙な話だな。でも、そこまでこだわる必要があるの?」と思った方も多いと思います。

実際その通りで、少なくとも大人の趣味のピアノで、上に書いた「他の弦の共鳴」とか「アクションの感覚」とかが演奏上の問題になるレベルにまで到達するのは、相当にまれなことではないかと思います。

個人的な例にすぎませんが、私は練習の大半をヤマハのサイレントピアノを消音モードで弾いていますが、それで、教室のグランドピアノでのレッスンの時に違和感を感じて困った、ということはまったくありません。

私見ですが、各社の消音ピアノを含めた電子ピアノの上位機種は、「ピアノを制御する」という点に関して、既に(大人の趣味レベルの)演奏者に十分な情報をフィードバックできるレベルに達しつつあるのではないか、と思います。

もうちょっと分かりやすく書くと、「電子ピアノだから上達できないという事はない」、という事です。

-- * --

あ、でも、本物のピアノ、特にグランドピアノを弾くと、やっぱり気分イイです。 気分イイのは、上達のモチベーション維持にたいへん有効です。 それに、上級レベルぐらいになると、やはり本物のピアノでないとうまく練習できない場合も増えてくると思います。

だから、予算と場所が許すなら、本物のアコースティクピアノの方が、やはり望ましい、という結論になるのでしょう。

私も、本音を言うと、グランドピアノ、欲しいです。

150万も出せば買えるので、買っちゃおうかな? でも、その前に置き場所が必要だよな? 広い防音室、欲しいな。 そのためには、一戸建ての家が要るな。そうだ、宝くじを買いに行こう。目指せ3億円! (←ただのバカ)
| 坂上酔狂 | 大人のピアノの始め方 | 08:22 | comments(4) | trackbacks(0) | - | -
6 ピアノ選び:電子ピアノ編(大人のピアノの始め方)
●ピアノは必要です

ピアノを弾くためには、ピアノが必要です。 たくさん練習しないといけませんから、自宅にピアノは必須です。

とは言っても、いちばん安い電子ピアノで数万円はしますから、そう簡単に準備できるものではありません。

どうすればよいのでしょう?

●電子ピアノの最低条件

いちおう、初級終了レベル程度まで使えるピアノを考えてみます。

もちろん、本物のピアノ(アコースティックピアノ)が買えれば良いのですが、現実問題として、電子ピアノから選ぶ場合も多いでしょう。

そこで今回は、私が考える電子ピアノの最低条件を書いてみたいと思います。

ちなみに、私は、数機種だけですが、電子ピアノをかなり長時間弾いた事があります。 あとは、カタログ知識と楽器店の店頭でポロポロ触った程度です。

その程度の知識と経験で電子ピアノについて語るのは適切ではないかもしれませんが、まあ、あくまでも参考程度、ということでお読みください。

さて、その電子ピアノの最低条件とは、次の通りです。
  1. 鍵盤の幅が本物のピアノと同じ
  2. 88鍵
  3. まともなピアノタッチ(タッチレスポンス)
  4. 3本ペダル(ハーフペダル対応)
  5. 据置型(頑丈なスタンドがある)
  6. 高低自在椅子
2011年現在、市販されている電子ピアノの多くは、ほぼこの条件を満たしているように思えます。 (廉価版電子ピアノの場合は、高低自在椅子だけは別途購入する必要があるかもしれません。)

以下、この条件の各項目について、少し詳しく述べてみたいと思います。

●鍵盤の幅が本物のピアノと同じ

世の中には、「ピアノらしきもの(?)」が存在します。 例えば、(鍵盤楽器の)キーボード、シンセサイザー、オモチャのピアノ、エレクトーン、などです。

これらは、ピアノの代用品として使えるのでしょうか?

結論から言うと、本格的にピアノを弾こうと思うなら、ダメです。 タッチや構造が本物のピアノと違いすぎます。

しかし、「すでに、こういった『ピアノらしきもの』が家にある。続けられそうなら本格的なピアノを買うけど、それまでの代用品にしたい」程度であれば、使える可能性があります。 (新たに買う事はありませんけど……笑)

ポイントは、鍵盤の幅です。

実は、日本のピアノに関しては、JIS(日本工業規格)でそのサイズやメカニズムが詳細に規定されています。 例えば、次のページで「ピアノ」というキーワードを入れて検索すると、ピアノに関する規格がいくつか出てきます。

日本工業標準調査会:データベース検索-JIS検索

規格番号 規格名称
JIS G3502 ピアノ線材
JIS G3522 ピアノ線
JIS S8507 ピアノ
JIS S8508 ピアノアクション

このうち、ピアノの形状を決めているのが、「JIS S8507」です。

これによると、ピアノの88個の鍵盤の端から端までの幅が、1220mmから1230mmと規定されています。 88鍵のうち、白鍵は52鍵ありますから、白鍵一つの幅は約23.46mm〜23.65mm、オクターブで約164.23mm〜165.58mm(中央値で164.90mm……ざっくり言って165mm)となります。

もし、手持ちの「ピアノらしきもの」があるなら、そのオクターブ(ドからド、同じ形をした鍵盤の左端から左端まで、7個分の幅)を測ってみてください。

これが、ほぼ165mmになっていれば大丈夫です。 とりあえず、ピアノの代用品として使えます。 (ただし、あくまでも導入初期ぐらまで、です。)

逆に、165mmから大幅にずれているようだと問題です。 誤った鍵盤感覚が身についてしまう恐れがあります。 ヘンな癖が付くと、後で矯正するのは大変です。 こういった鍵盤では、練習しない方がよいかもしれません。



●88鍵

ピアノには鍵盤が88個あります。

ところが、キーボードだと61鍵や76鍵のように鍵盤の数が少ないものが多数派です。

でも、61鍵だと、例えば、「エリーゼのために」が鍵盤が足らなくて弾けません。 76鍵でも、ロマン派以降の曲では弾けない曲が出てきます。

やはり、88個の鍵盤が必要です。

●まともなピアノタッチ(タッチレスポンス)

タッチレスポンスとは、鍵盤を押す速さ(強さ、ではない)によって、音の強弱をつける仕組みのことです。

これが、できるだけ本物のピアノに近い事が必要です。

強弱がつかない鍵盤で練習すると、当たり前ですけど、強弱を制御するスキルが身に付きません。 そもそもピアノとは、「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」、すなわち、弱い音(ピアノ)も強い音(フォルテ)もだせる楽器なのです。

ここは各社とも力を入れている部分で、カタログを見ると「グランドピアノに迫るタッチ」などと宣伝しています。

まあ、現実は「値段相応」なので、店頭でいろいろ試してみて、まあまあな感じのものを選ぶしかありません。

気をつけないといけないのは、(2000年あたりより前の)古い中古機種です。 「強弱がつきゃあ、いいんでしょ!」みたいなモノがあるので、やめた方が無難です。

蛇足ですが、鍵盤を押す強さ(速さ、ではない)によって、音の強弱をつける仕組みもあります。 アフタータッチといいます。 これはピアノには無い機能です。

●3本ペダル(ハーフペダル対応)

未経験者だとご存じない場合も多いと思いますが、ペダルはピアノ演奏にとって、とても重要です。 ペダルが無いのは、ピアノじゃありません。

特に三本のペダルの一番右のペダル(ダンパーペダル)は、ピアノ導入レベルが終わる頃からどんどん使うはずです。 人によっては、初級半ばから左ペダル(シフトorソフトペダル)も使いだします。

ちなみに、中央ペダルはアップライトピアノ(マフラーペダル/音を小さくする)とグランドピアノ(ソスティヌートペダル/特定の音をのばす)で機能が違います。 ソスティヌートペダルは、使用頻度が低く、中級ぐらいまではほとんど使いません。

それから、ペダルの踏み込み具合によって微妙に音色に変化をつけるテクニック(ハーフペダル)も大切です。 廉価機種だと、このハーフペダルに非対応で、ペダルが単純なON/OFFスイッチになっているものがあります。 ペダルの踏み方が雑になるので、こういった機種は避けた方がよいと思います。

●据置型(頑丈なスタンドがある)

ポータブル式の鍵盤部分だけの機種もあります。

これは、使わないときにはしまっておけるので一見便利そうですが、ピアノを弾くための正しい演奏姿勢がとりにくいですし、ペダルが無い(あるいは、ペダルがあってもキチンと固定できない)ので、お勧めできません。

また、あまりにフニャフニャしたスタンドだと、弾いていて不安定で、きわめて不快です。

やはり、しっかりした据置型のものをお勧めします。

●高低自在椅子

高さが調整できる椅子です。 正しい演奏姿勢をとるために必要です。 この高低自在椅子はかなり重要だと思ってください。

廉価版の電子ピアノに付属の椅子は、高さ固定のものが多いので、注意してください。

付属していない場合は、別途購入する必要があります。 単品で購入すると、けっこういい値段(数千円〜1万数千円)します。 購入時は、この高低自在椅子も含めて値段を検討してみてください。

●廉価帯のお勧め電子ピアノ

以下、2011年7月現在の情報です。 (電子ピアノは電子製品であり、入れ替わりが激しいのでご注意ください。)

まず、カタログ上では、ヤマハ(ARIUSシリーズ)、カシオ(Priviaシリーズ)、コルグといったメーカーの廉価機種(最安実売5〜6万円)でも上の「最低条件」を満たすものがあります。

このうちPriviaには実際に長時間触ったこともありますが、「まあ、趣味程度なら使えるかな」という印象です。 ただし、正直言って、ちょっと華奢な感じです。 また、ペダルが、一応三本ついてますが、貧弱です。 (他社の同価格帯のものも五十歩百歩。)

具体的な機種名等は、価格.comあたりで調べてみてください。 クチコミやレビューも参考になると思います。

実物が見たければ、楽器店か、大手家電量販店に置いてあります。

もう少し上の最安実売10万円弱から15万円程度の範囲に、各社の売れ筋商品が並びます。 ヤマハ、カシオ、コルグに加えて、カワイ、ローランドも選択肢に入ってきます。

この価格帯になると、構造的にもしっかりしたものが多くなりますし、選択肢も増えます。 高低自在椅子が付属の機種も増えてきます。

以上まとめてみると、予算が厳しければ最安実売5〜6万円の廉価機種、余裕があればもう1〜2ランク上の機種を買ってみて、ピアノが続きそうで、なおかつ性能に不満が出てきたら本格的なピアノに買い直す、というのが現実的な路線かもしれません。

あと、しつこいですが、高低自在椅子をお忘れなきように。 予算を考える時は、高低自在椅子も含めて考えてください。

●上位機種のお勧め電子ピアノ

ここまでは、「安価な機種」の話でした。

しかし、本物のピアノ(アコースティックピアノ)が防音や重量等の制約で置けない。 だから最初から電子ピアノの上位機種を買う、という選択もあり得ます。

その場合は、ヤマハ、カワイ、ローランドの上位機種が狙い目です。

人気が高いカワイ最上位の木製鍵盤機種は、確かに頭一つ抜きんでた感じがします。 20万円から30万円出せるなら、わたし、これ買います。

さらに予算があるのなら、ヤマハから出ている「本物のピアノのアクション(鍵盤機構)と電子音源を組み合わせた機種(ハイブリッドピアノ)」も魅力的です。

特にアバングランドは、すごそうです。 安物のアコースティックピアノより、はるかにいいかもしれません。 (すみません。実物には一瞬しか触ったこと、ありません。 あ、それと、値段の方も、安物のアコースティックピアノより、高いです。笑)

今回は、このあたりで……。
| 坂上酔狂 | 大人のピアノの始め方 | 07:48 | comments(6) | trackbacks(0) | - | -
5 教室探し(大人のピアノの始め方)
●ピアノ教室の種類

ある程度本格的にピアノをやろうと思うと、基本的に教室に通ってレッスンを受けることになると思います。

そのピアノ教室ですが、次のような種類があります。
  • ヤマハやカワイといったピアノメーカー直営店の教室
  • 楽器店系列の教室
  • 複数講師を雇う独立系の音楽教室
  • 個人教室
規模も内容もレッスン代金も千差万別です。 どこがよいのでしょうか?

結論から言うと、どこでもいいです。 (というか、ピアノ教室の形態はどうでもいいです)

問題は、先生です。

いい先生につけるかどうかで、あなたのピアノライフが充実して長続きするか、途中で挫折するか、半分決まるといっても過言ではありません。

では、「いい先生」をどうやって見分ければよいのでしょうか?

●体験レッスンに行こう!

答えは、「あなたの直観」です。

もちろん、知り合いのツテとか、クチコミとか、講師の音楽歴とか、Webサイトの内容とか、いろいろ参考になることはあると思いますが、最終的に決めるのは、あなたです。

大人の場合、たとえピアノについての知識がまったく無いとしても、人生経験はそれなりにおありでしょう。 だから、先生のピアノの技量は分からなくても、人にものを教える態度や人格は、会って少し話をすれば直観的に分かるはずです。

また、先生との相性も大切です。 ある人にとっての「いい先生」が、別の人にとっても「いい先生」とは限りません。 あなたの性格や、あなたの求めるものによっても判断基準は変わってきます。 これも、先生と会ってみないことには、分かりません。

それから、個人レッスンとグループレッスンの違いもあります。 基本的には個人レッスンが良いと思いますが、グループレッスンが良いという人もいるでしょう。 これもあなたの性格次第です。 そもそも、個人レッスンやグループレッスンがどういうものか体験してみないことには、判断のしようがありません。

ですから、まずは(勇気を奮って)体験レッスンに行くことを強くお勧めします。

●「自己申告書」を用意しよう

体験レッスンに行く前に、自分のピアノ歴、弾きたい曲、練習環境、レッスン希望時間などをまとめたメモ(自己申告書)を用意しておく事をお勧めします。

特に恥ずかしがり屋のオヂサンの場合は、先生(←もちろん美人の女性)の前で舞い上がってしまって、意味不明、支離滅裂、言語道断、厚顔無恥、奇妙奇天烈、摩訶不思議な事を口走るかもしれないので、メモは必須です。(爆笑)

下は、実際に私が使ったものです。 (個人名とか一部改編してあります)

ここまでグダグダ書く必要は無いと思いますが、要点をまとめておくと、先生との話がスムースに進むと思います。

坂上酔狂(さかうえ すいきょう) 45歳 ♂

◎ピアノを弾く目的

趣味です。「人前で披露する」のではなく、あくまでも「自分のための楽しみ」です。細く長く続けて行きたいと思います。

◎目標

何年かかるか分かりませんが、下手でもいいからクラシックの名曲が弾けるようになりたいと思います。

◎ピアノ歴(音楽歴)

ピアノに関しては、ゼロです。

その他に関しても、高校時代に当時流行っていたフォークギターを自己流で弾いていた程度です。

楽譜は、ドレミの位置は順番に数えていけば分かりますが、「楽譜を読める」には程遠いレベルです。

◎練習用の楽器

カワイの消音ピアノHAT-7(中古)を購入予定です。CX-5(113cm高)という普及型のコンソール・ピアノがベースのようです。1998年製だと思います。3月末から使用できます。

※実は、3月末の引越(関東某所→都内某所)を期にピアノを買って練習を始めようと思ったのですが、部屋が狭くてピアノを置くスペースがかなり厳しい状況です。仕方がないので、最初はコンパクトな電子ピアノを買おうと考えていました。しかし楽器店でいろいろ触っているうちに、「小さくても本物!」と思い直して、いろいろ探してこのカワイのコンソール・ピアノを購入する事にしました。

◎練習時間

平日の長時間の練習は厳しいと思いますが、できるだけ毎日、10分でも20分でも弾きたいと思います。 週末は、1〜2時間×2回程度は弾けると思います。

マンションなので、消音モードでの練習が主体とならざるを得ません。生の音が出せるのは、週末に30分×2回程度でしょうか? 実際に入居して音の漏れ具合を調べてみないと何ともいえません。あと、ピアノ背面の響板をふさぐ防音マットも試してみたいと思っています。(音色が犠牲になりますが、背に腹はかえられません。)

◎希望する練習スタイル

「特定の曲が弾けるようになる」のではなくて、「基礎から順番に」お願いします。ただ、小さなお子さんと違って練習に割ける時間が少ない上に、学習能力が落ちているので、なるべく合理的・能率的な練習をしたいと思います。

あと、指の形がよくなくてオクターブにギリギリとどくかどうかです。特に右手親指が小さい頃に「突き指」をして放っておいたのが原因で、関節がうまく曲がりません。このあたりをうまくカバーできるような奏法があれば、教えていただければと思います。

◎レッスン時間・回数

仕事の関係で、×曜の夜XX:XX以降しか来れません。×曜の夜XX:XXだと、ギリギリ間に合うかどうか、というタイミングです。他の曜日は、「確実に何時に来れる」という保証が難しい状況です。

とりあえず、月2回でスタートして、何とかペースがつかめてきたら、月3〜4回にしたいと思います。(先生or教室の都合で、「隔週は困る」なら最初から月4回でも大丈夫だと思います。)

以上です。よろしくお願いします


●「平均以上」の先生にめぐり合える確率の評価

さて、体験レッスンには、とりあえず行ったとします。

習う以上は、少なくとも「平均以上」の先生には習いたいものです。 では、あなたのお会いした先生は、「平均以上」なのでしょうか?

今まで「ピアノの先生」などという人種(?)とはお付き合いした経験が無い人も多いでしょうから、判断のしようがありません。

そこで、ちょっとした数学モデルをもとに計算してみましょう。 (といっても、小学校の算数レベルです。数学アレルギーの方もご安心あれ)

いま、無作為に選んだ教室に体験レッスンに行ったとして、「平均以上」の先生にあたる確率が 1/2 と仮定します。

一回目の体験レッスンで先生を決めれば、当然、その先生が「平均以上」である確率は 1/2 (50%) です。

ここまでは簡単です。

次に、体験レッスンに二回行って、「良いと思う方の先生」を選択するとします。

なお、ここでは、常に正しい選択ができるものと仮定します。 (間違った選択をする確率を導入する事もできますが、計算が煩雑になるだけなので割愛します。)

その先生が「平均以上」である確率は、どうなるのでしょう?

これは、運悪く二回とも「平均未満」となる確率から逆算すれば、すぐ分かります。

平均以上の確率が 1/2 なので、平均未満の確率も 1 − 1/2 = 1/2 です。

二回とも平均未満の先生にあたる確率は
1/2 × 1/2 = 1/4
です。

それ以外の場合、すなわち、
1 − 1/4 = 3/4 (75%)
の確率で、少なくとも一人の先生は、平均以上のはずです。

したがって、二人の先生のうち、良いと思う方の先生を選べば、その先生が平均以上である確率は3/4(75%)になります。

同様にして、体験レッスンに三回行って、「一番良いと思う先生」を選べば、
1 − (1/2 × 1/2 × 1/2) = 1 − 1/8 = 7/8 (約88%)
の確率で、平均以上の先生を選ぶ事ができます。 (以下、説明の簡略化のために小数点以下2桁まで表示しています)

四回以上についても同様です。

●もっと「いい先生」にめぐり合える確率の評価

次に、平均以上では飽き足らない、もっと「いい先生」にめぐり合いたい、という場合の確率を計算してみます。

そのためには、「いい先生度(?)」を数値化しないといけません。

こういったケースでよく使うのが偏差値です。

ピアノの先生に偏差値を付けるのは何だか筋違いのような気もしますが、偏差値自体は純粋に統計学的な概念です。 偏差値という言葉に感情的に反発する方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでは数学的なお遊びだと思ってお付き合いください。

まず、ピアノの先生の「いい先生度」が正規分布に従うと仮定します。 (正規分布や偏差値については Wikipediaの説明 をどうぞ)

すると、ちょうど平均値の先生は、偏差値50点となります。

では、「いい先生」とは、偏差値何点の先生なのでしょう?

まあ、いろいろ考えはあると思いますが、例えば、偏差値60点でどうでしょう?

偏差値60点以上ということは、上位約16%以内に入る成績です。 (より正確には15.866%以内)

皆さんの体験上、数学でも英語でも、偏差値60点以上をとるのはクラスでも「かなりデキるヤツ」の部類だったはずです。 ピアノの先生でも「デキる先生」だと期待しましょう(笑)。

これで、先ほどと同じ計算をしてみます。

まず、体験レッスンを一回受けただけで偏差値60点以上の先生にあたる確率は、計算するまでもなく、
0.16 (16%)
になります。

次に、二回受けて良いと思う方の先生を選んだ場合です。 先程と同じように、二回とも60点未満の確率から逆算してやります。
1 − ((1-0.16) × (1-0.16)) = 0.29 (29%)

以下、同様です。

●確率をまとめてみると

以上をまとめてみると、次の表のようになります。
体験レッスン
回数
偏差値60点以上の先生
にめぐり合う確率
平均以上の先生
にめぐり合う確率
116%50%
229%75%
340%88%
450%94%
558%97%
665%98%
770%99%
875%100%
979%100%
1082%100%
1185%100%
1287%100%
1389%100%
1491%100%
1593%100%
1694%100%
1795%100%
1896%100%
1996%100%
2097%100%


●体験レッスンには三回行け

上の表は純粋に数学的な表ですから、その意味では「正しい」です。 ただ、現実は単純な数学モデルの通りにはいきません。

実際にはこの確率はもっとよくなるはずです。

そもそも、モデルで仮定したように「無作為にピアノ教室を選ぶ」のは、あり得ない事です。 当然、大人の趣味のピアノでも熱心に教えてくれそうな教室や先生を探します。 その時点で、平均以上の先生にあたる確率は1/2を超えるはずです。

また、最初の体験レッスンでは、右も左も分からない状態ですが、二回、三回と経験を積めば、様子も分かってきて、より的確な教室選定や先生の評価を下せるようになってくるはずです。 この点からも、確率は好転するはずです。

それを踏まえて、私からのアドバイスは、「体験レッスンには三回行け」です。

そうすれば、平均未満の先生にあたる可能性は、よほど不運でない限り、ほとんどありません。 また、偏差値60点以上の「いい先生」にあたる可能性もおよそ半分はあります。

また、「現実的に体験レッスンに行ける回数」を考えても、まあ妥当なところではないかと思います。

と、数字を持ち出してもっともらしい議論をしましたが、何を隠そう、私の先生は「一発決め」でした。 会ってすぐに「とってもいい先生(偏差値70点超級?!)」だと感じたからです。 もう、即断即決です。

んなワケで、最後は、やっぱり自分の直観を信じましょう!

続きはまた次回に……。
| 坂上酔狂 | 大人のピアノの始め方 | 09:16 | comments(4) | trackbacks(0) | - | -
4 指が動かない(大人のピアノの始め方)
●大人のピアノの三大懸念

大人の未経験者にとっての「三大懸念(?)」は、
  • この年で始めて弾けるようになるのか
  • 楽譜が読めない
  • 指が動かない
の三つだと思います。

このうち、「この年で始めて弾けるようになるのか」、「楽譜が読めない」の二つについては、このシリーズの第二回第三回で考えてみました。

その結論を簡単に要約すると、「年単位の時間はかかるが、あきらめずに週数時間の練習を続ければ、だんだん出来るようになっていく」というものです。

今回は、「指が動かない」について考えてみます。

●「指が動かない」は急激に改善する

「左右の手で別々の事をする」、「10本の指をバラバラに動かす」事は、未経験者にとっては恐ろしく難しい高等技術のように感じます。

しかし、実際にやってみると、個人差はあると思いますが、そんなに難しい事ではありません。

もちろん、本格的な「指の独立」のためには年単位の練習が必要ですが、「とりあえず簡単な曲を弾く」程度であれば、意外とあっさり出来るものです。

数日か、長くても数週間程度で、指が動きだします。

特に、パソコンのキーボードに日常的に触っている方だと、「10本の指をバラバラに動かす」基礎訓練が最初から出来ているはずです。 そういう方ならすぐに10本の指を動かせるはずです。 (ただし、「一本指打法」じゃダメですよ……笑)

最初に書いた三大懸念の中では、一番短期間で効果が出てくる技術です。

●疑り深いあなたのための簡単なテスト

はい、それでは両手を手のひらを上にして目の前に持ってきてください。

次に、1、2、3と、指を折りながら10まで数えてください。 指の順番は適当でいいです。

できますか?

できるなら、あなたの脳と手には、「10本の指をバラバラに動かす」基本機能が備わっていることが証明された事になります。 あとは、その機能を強化するだけです。

「無いものをゼロから鍛える」事は難題ですが、「あるものを強化する」事は比較的容易です。 案ずるより産むが易し、です。

●証拠はあるのか?

さて、上に書いた事は、あくまでも希望的観測あるいは仮説にすぎません。

「本当に指は動くようななるのか? 証拠はあるのか?」と言われると、「確たるものはございません」としか答えようがありません。

もし、「未経験からピアノを始めた人に対するアンケート」とか「挫折した人に対するアンケート」があれば、もうちょっと定量的に答える事ができるのですが、残念ながら、私はそういったアンケートがあるのかどうか知りません。

ただし、間接的に推測する事はできます。

例えば、大人向けのピアノ独習書のクチコミです。 (下にAmazonで検索した本の例を入れておきます)

いろいろ書いてありますが、「指が動かないのでピアノをやめた」という趣旨の書き込みは、あまりありません。




あるいは、Googleで「ピアノ 挫折 理由」と検索してみるといろいろな記事が出てきますが、やはり「指が動かないので挫折した」というものは、あまりありません。

一方、「練習がつまらない・苦痛」とか、「楽譜が読めない」という記事はけっこうあります。

もし、「指が動かない」がピアノの挫折の大きな原因になっているなら、「練習がつまらない・苦痛」、「楽譜が読めない」などと近い頻度で記事があるはずです。

そうなっていない、という事は、やはり、「指が動かない」事は、あまり大きなネックとはならないと期待してよさそうに思います。

●指が「動かない」と「届かない」は別問題

指が「動かない」と似た問題として、指が「届かない」というのがあります。

未経験者には、「指が動かない・届かない」が一つの問題のように思えますが(私も最初は区別していませんでした)、実は、まったく違う問題です。

指が「動かない」方は、練習によって改善する問題ですが、指が「届かない」方は、身体的な制約の問題です。

初級以上のピアノ曲の多くが、「オクターブが届く」事を前提に作曲されています。 また、ポピュラー系のコード(和音)奏法も同様です。

オクターブ、すなわち、ドから一つ上のドまでが届かないと、弾ける曲に大きな制約が生じてしまいます。 残念ながら、これは事実です。

手の大きさは、努力や練習で変えようがありません。 これは生まれながらの身体的制約の問題です。 指体操やストレッチで柔軟性を改善することはできますが、限界があります。

●オクターブが届くかどうかのテスト

実際にやってみるのが一番です。

自宅にピアノが無くても、楽器店や家電量販店の店頭に、電子ピアノが置いてあると思います。 そこにいって、オクターブ(ドから一つ上のドまで)が届くかどうか、触ってみてください。 忘れずに左右両方の手でやってみてください。

未経験者の場合、「かろうじて届く」程度で十分です。 指のストレッチを行うことで、「かろうじて届く」が「楽に届く」ようになります。 背筋や腹筋のストレッチと一緒です。

最初からオクターブが楽勝の方なら、9度(オクターブ+1音、ド−レ)、10度(オクターブ+2音、ド−ミ)が練習しだいで届くようになるでしょう。

( 曲の中には、9度や10度を要求するものもあります。 届かない場合は、やむを得ないので分散和音で弾きます。 プロの方でもそうやって弾いている方がいます。 )

ちなみに、私は、左手は9度いけますが、右手は8度(オクターブのこと)までです。 手の大きい人がうらやましいです。

●オクターブが届かない場合

たとえストレッチをしても、とてもオクターブが届きそうもない、という場合は、それを受け入れるしかありません。

具体的には、オクターブを必要としない曲を選ぶ、音を抜く、分散和音で弾く、などです。 でも、「乙女の祈り」のようなオクターブ必須の曲はあきらめるしかありません。

●指体操・指のストレッチはきわめて有効

「指が動かない」、「指が届かない」のいずれの改善にも、指体操・指のストレッチは大変有効です。

特に未経験者の場合は、劇的な効果(←ちょっと大袈裟かな?)が期待できます。

このことについては、以前の記事でも書いた事があります。 ( 123 )

また、本もあるようです。(私は持ってませんけど……ちなみに、最初の本の著者の村上隆氏はバッハの研究書などを書かれている同じ名前の方がいるので、同一人物でしょうか?)




私の場合、この指体操、いろいろパターンを変えながら、ちょっとした空き時間を見つけては、今でもほぼ毎日やっています。 特に、仕事の都合などで数日間ピアノに触れない時などに、この指体操をすることでスキルの劣化を最小限に留めることができるように感じています。

※無理して指を痛めないようにくれぐれもご注意を。

今回は、このあたりで……。
| 坂上酔狂 | 大人のピアノの始め方 | 07:36 | comments(6) | trackbacks(0) | - | -
3 楽譜が読めないんですが(大人のピアノの始め方)
●楽譜が読めないんですが

読めるようになってください。

以上。終了。

というのは、あまりにもつれないので……(笑)

今回は、Q&A形式で考えてみましょう。

●楽譜が読めなくても大丈夫というピアノ教室や教材があるじゃないですか!

ええ、もちろん、最初は誰だって楽譜が読めません。

それから、「楽譜アレルギー」の人も多いみたいです。

だから、『最初は』楽譜が読めなくても、簡単な曲ならそこそこ弾けるようになるための方法や教材が考えられているのでしょう。

それはそれで、最初の敷居を下げる意味で、たいへん結構な事です。

しかし、『ずっと』楽譜が読めなくても大丈夫という事は、ありえません。

●ジャズとかは楽譜を使わないじゃないですか!

確かにクラシックのような詳細な楽譜は使わない場合もあるみたいですね。

その替わり、といってはナンですが、ジャズにはアドリブ演奏――すなわち、リアルタイム作曲能力と、その前提となるコード(和音)の知識が必要です。 あと、ジャズ独特のリズム感もですね。

演奏する内容が基本的に楽譜に全部書いてあるクラシック系と、リアルタイムに作曲するジャズ系では、別世界です。

そして、双方とも難しいと思います。

それから、「ジャズピアノ入門」というような本を見てみると、実際にはある程度は楽譜が読める事が前提になっています。 これは、よく考えれば当たり前の事で、ジャズだろうと何だろうと、音を紙面で伝えるためには結局楽譜を使わざるを得ないからです。

ただ、この連載は、最初に書いたようにクラシック系を前提としているので、「ジャズはこうだ」という話は守備範囲外です。

●盲目のピアニストもいるじゃないですか!

そういうのを、極論、というのです。

●どうしても楽譜を読む練習をしたくありません!

そうですか……。

まあ、趣味ですから、それも一つの考えでしょう。

●楽譜が読めないと、なぜダメなのですか?

楽譜が読めないと、ひたすら「耳コピ」と「指使いのクソ暗記」で曲を覚えることになります。

あなたが、「一曲か、せいぜい数曲弾ければよい」のなら、この方法でも何とかなります。

しかし、それなりのレベルの曲を幅広く弾いて楽しみたいのなら、楽譜が読めることが必須条件となります。 また、楽譜が読めるようになると練習の効率も大きく向上します。

あなたが、マンガに出てくるような驚異的な耳と記憶力と指の運動能力をお持ちの超天才なら、この限りではありませんが。

●どうすれば楽譜が読めるようになりますか?

まず、年単位の時間がかかることを覚悟してください。 いきなり読めるようになる訳ではありません。

でも、途中で諦めなければ、いくつかの段階を踏んで読めるようになっていきます。

以下、ものすごく大雑把な目安ですが、その段階の例です。

ただしこれは、私の個人的な経験と独断と偏見と空想に基づく表なので、信じてはいけません。

なお、「対応レベル」に到達する期間については、この連載の第2回を参考にしてください。

それから、用語については私が適当にでっち上げたものなので、ご注意ください。

段階 対応レベル 内容 備考
楽典基礎学習 導入期の最初の頃 基本的な楽譜のルール(楽典)と、ピアノの鍵盤との関係を覚える事。 必要なことはピアノの導入本の最初に書いてあります。 せいぜい数ページ分です。
実はこれは、大人にとっては、簡単です。 すぐ出来ます。 案ずるより生むが易しです。
(小さい子供には、何分音符というところで分数の概念が出てくるので、ちょっと難しい)
昭和20年代生まれ以降の方は、小学校の音楽の時間に基本的な楽譜の読み方は勉強したはずです。 それを覚えていれば、追加で勉強することは、ほんのちょっと、主にヘ音記号(低音部)の音の位置ぐらいです。
数え読譜 導入期後半 〜 初級前半あたり 曲を『弾く前に』、いちいち指で数えながらでよいから、読める音を一つずつ増やす事。 読み取った音名とピアノの鍵盤との対応をつけられる事。 拍の中での音の長さを読み取る事。 指番号の指定が読み取れる事。 音の高さだけでなく、長さ(すなわちリズム)も重要です。
また、音が分かるだけではダメで、運指を考える能力についても、鍛える必要があります。 指番号がちゃんと書いてある楽譜を使う必要があります。 (そうしないと、ムチャクチャな運指を覚えてしまいます。)
一音限定読譜 初級後半あたり 曲を『止まりながら』でいいので、演奏しながら、次に弾く音の高さと長さを一音ずつ読み取れるようになる事。 適切な運指をある程度は考えられる事。 これをもって「楽譜が読める」という場合もあるようですが、現実問題として、まだ全然ダメです。 この状態では、音楽になりません。 (暗譜しない限り、弾けるという状態になりません。)
先読み読譜 中級前半あたり 曲を『ゆっくり』演奏しながら、弾いている音の少し先まで、音を読み取れるようになる事。 大きく手が動く場合以外は、半ば無意識に適切な運指が行える事。 ここまでくると、やっと音楽になってきます。 楽譜を読む作業が大幅にスピードアップして、練習効率も大きく改善してきます。
一つ前の「一音限定読譜」からこの「先読み読譜」に至るまでが、最大の難関ではないかと思っています。
インテンポ読譜 中級後半あたり 簡単な曲なら、実用的な演奏速度(インテンポ)で楽譜が読め、演奏できるようになる事 これで「楽譜が読める」と初めて言える状態になります。 簡単な曲なら、いわゆる「初見演奏」が実用レベルでできるようになるはずです。 まだまだ先は長いですが、ここまで来れば、もう大丈夫です。


●具体的な練習方法は?

この連載は、「これから大人のピアノを始めたい方」が対象ですから、未経験者を対象にお答えします。

上の繰り返しになりますが、まずは、導入本の最初に書いてある基本的な楽譜のルールと、ピアノの鍵盤との関係を覚える事です。

それをやりながら、一曲一曲、一音一音、ひたすら音を読む努力をすることです。

楽譜を読む特別なトレーニング、例えば初見演奏(初めて見る楽譜を演奏する)とか、視唱(楽譜を見て声に出して歌う)といった訓練もあります。 ある程度慣れてきたら、こういった練習法を取り入れるのもあり得るでしょう。

やり方がよく分からなければ、もしレッスンを受けているなら、先生に相談してみましょう。 そのための先生です。

ただ、ピアノを始めてしばらくの間は、「楽譜を読む専用のトレーニング」をする余裕は無いでしょう。 あちこちに浮気しないで、教本をキッチリこなしていくことが大切です。

あるとしたら、隙間時間の有効利用。

例えば、通勤電車の窓から見えるビルの一階、二階を、五線譜に見立てて、あれは、ド、レ、ミ、とやってみたり、駅まで歩きながら、頭の中に鍵盤を思い浮かべて(白鍵と黒鍵の位置を正しくイメージするのは初心者には意外と難しい)、それを押すイメージトレーニングをしてみたり、そんな事を半年、一年と続けていくうちに、だんだんと「いちいち数える状態」を脱却していくはずです。

あとは、量をこなすこと。 反復学習こそ基礎力養成の最高の方法です。 (「一曲だけ弾ければよい」という練習法に決定的に不足するのがコレです。)

楽譜を読む事に限らず、ピアノに近道はありません。
| 坂上酔狂 | 大人のピアノの始め方 | 08:53 | comments(2) | trackbacks(0) | - | -
2 大人から始めて弾けるようになるか(大人のピアノの始め方)
●大人から始めて弾けるようになるか

この質問が、これから大人のピアノを始めたい方にとっての最大の懸念事項でしょう。

それで……、

「なるか、ならないか」と聞かれれば、答えは「条件次第」となります。

「それじゃあ、答えになってない」というのなら、逆に質問します。
  • ピアノの練習に、どのくらい時間を投入する気がありますか?
  • 何年ぐらい、続ける自信がありますか?
  • 目標到達レベルは、どのあたりですか?
ピアノの上達は、なんと言っても練習量に比例します。

「何年で弾けるようになりますか?」という質問もよく見かけますが、練習量を無視して「何年」と質問しても無意味です。 また、「どこまで弾けるようになりたいか」という目標によっても、話が違ってきます。

それで、です。

私のような理系人間は、数字で議論できる場合は、数字で定量的に議論しないと気がすみません。 「なる、ならない」みたいな二元論も、「その人による」みたいな議論放棄も、私は嫌いです。

そこで、今回は、練習量を目安に、「弾けるようになる/ならない」という事を考えてみましょう。

●一万時間の法則

有名な「一万時間の法則」というのがあります。

その道のプロになるような方は、若いときに一万時間ぐらいの練習や努力の積み重ねがある、という法則です。

例えば、次の本にかなり詳しい記述があります。



この本によると、バイオリニストやピアニスト、あるいは具体的な個人としては、ビートルズ、ビル・ゲイツやビル・ジョイのようなIT業界の大物、等々、それぞれの道でプロとして成功した人は、若い頃に一万時間という時間をかけている、という例が紹介されています。

この「一万時間の法則」が全てに当てはまるかどうか分かりませんが、けっこう信憑性のある数字のように思えます。

もちろん、若いときの一万時間と中高年の一万時間は決して同じではありません。

でも、全く比較にならないか、というと、そうでもないでしょう。

若いときの一万時間が「プロへの入り口までの時間」なら、中高年の一万時間は、「ハイ・アマチュアの入り口までの時間」ぐらいの事は言えるかもしれません。

そこで、半ば期待をこめて、「上級レベルのピアノが弾ける」までの必要時間の目安を一万時間と仮定してみましょう。

【蛇足】「一万時間の法則」を「一万時間練習すれば誰でもプロになれる」と誤解する人もいると思いますが、そうじゃありません。その逆です。上の本で紹介されている「一万時間の法則」は、要するに「プロになるような人は一万時間ぐらいは練習している」というものです。 (一万時間練習しても、プロになれない人は、たくさんいる、ということです)

私の上の「仮定」は、それを承知の上で、一万時間練習すれば、そこそこ弾けるようになるかな、と「期待」しているだけです。

●3倍と3分の1

しかし、一万時間はあまりにも長いです。

そこで、その10分の1、千時間ならどうでしょう?

一万時間が上級レベルだとすると、千時間は初級ぐらいでしょうか?

あるいは、一万時間と、その10分の1の千時間では、ちょっと間が開きすぎです。 約1/3の三千時間ならどうでしょう?

これだと、中級あたりでしょうか?

実際にあれこれやってみると、この「3倍刻み」(あるいは「3分の1刻み」)というは、けっこう便利な数字です。 3倍の3倍は9倍……あまり細かな数字にこだわる必要が無ければ、ほぼ10倍とみなしてよいので、直感的に理解しやすい数字でもあります。

そこで、この「3倍刻み」を目安にしてみましょう。

あらかじめ断っておきますが、「3倍刻み」に統計的、理論的な根拠があるわけじゃありません。 「ま、こんなモンかな?」という当てずっぽうです。

あと、日々の練習時間についても、大体3倍違いぐらいの、次の四つのケースを考えてみます。
  1. 1日3時間練習する場合
    ピアノに相当のめりこんだ生活をする場合(若い方なら、将来、音大を目指すような場合)
  2. 週7時間練習する場合
    (平日0.5時間×5+週末2時間強×2≒1日1時間)
    アマチュアとしては、かなり熱心に練習する場合
  3. 週2時間練習する場合
    (平日0、週末1時間×2)
    仕事をお持ちの方の典型的(?)な場合
  4. 月3時間練習する場合
    (毎月二、三回、気が向いたときに1時間ちょっと)
    単なる暇つぶし(?)程度の場合
自分は、大体どのあたりに該当するでしょうか?

●到達レベルのイイカゲンな予測

下の表は、以上をまとめてみたものです。 最初に述べたように、ほぼ未経験の大人の方を想定しています。

表の見方ですが、例えば、総練習時間が300時間あれば、導入レベルは終了するだろう、また、「1日3時間コース」の練習をすれば、100日で総練習時間が300時間に達する(したがって導入レベルは終了する)だろう、という意味です。

なお、初級とか中級という「到達レベル」は、「そのレベルで要求される代表的な教本をほぼマスターして終了する」という意味です。 (「そのレベルの入り口に到達するまで」ではありません。お間違えなきように。)

それから、「教本の目安」のところに挙げた曲は、あくまでも、そのレベルの曲がひろく弾ける、という意味です。

しかし、騙されはいけません。

細かい数字にまったく意味はありません。 理系人間の言う「オーダーが合ってる」、ようするに、二倍三倍の違いは気にしない、桁が合ってりゃ、それでOKという大雑把な表です。

まあ、それを前提に下の表をながめてみてください。

総練習時間 到達レベル 教本の目安 1日3時間 週7時間 週2時間 月3時間
300時間 導入 バイエル後半ぐらい
簡単なアレンジ譜の曲が弾ける
100日 約1年 約3年 約10年
1,000時間 初級 ブルクミュラー25の練習曲終了ぐらい
「エリーゼのために」がまあまあ弾ける
約1年 約3年 約10年 約30年
3,000時間 中級 ツェルニー30/40番、
インベンションとシンフォニア、
またはソナタアルバム1終了ぐらい
ショパン等の本格的作品で低〜中難易度の曲が弾ける
約3年 約10年 約30年 約100年
10,000時間 上級 ショパンのエチュードがそこそこ弾ける
ここまで来て、やっと音大入学レベル……かな?
約10年 約30年 約100年 約300年

どうでしょうか?

自分で言うのもなんですが、当てずっぽうで作ってみた割には、「当たらずとも遠からず」、意外と「もっともらしい」表になっています。

では、ピアノの練習に割ける時間と、自分の根性が何年ぐらい続きそうかをこの表に当てはめてみてください。

先程申し上げたように、「オーダーが合ってりゃいい」という表なので、二倍三倍の誤差は平気であります。 「3年」と書いてあっても、人によっては1年かもしれませんし10年かもしれません。 ただ、「桁が違う」ようなケース、例えば「3ヶ月」だったり「30年」だったりする場合は、まれ、という見方をしてください。

例えば、あなたが45才(私がピアノを始めた年)で、「週7時間コース」の練習をしたとします。 その場合は、10年頑張れば何とか中級レベルには到達しそう、しかし、30年後の上級レベルは微妙、という事です。 (45才+30年=75才! ちょっと頭と体にガタが来る年です)

もし30年ではなくて20年で上級のスキルをある程度習得できたら、ギリギリ60才台で「難曲」と呼ばれる曲に何とか手がとどくかもしれません。 でも、40年、50年かかってしまうようなら、それはまず無理、という事です。

なお、大人の場合、「導入〜初級」あたりまでは「大人のガンバリと集中力」で、けっこう「すっ飛ばす」事ができます。 上の表より進度が速い場合が多いかもしれません。 (ただし、その後で、「中級の壁」にあたってもがき苦しみます)

それから、「一曲集中」で練習した場合は、かなり難易度の高い曲でも何とかなります。

例えば、「週2時間コース」で「エリーゼのために」が「10年」とありますが、エリーゼのために『だけ』弾ければよいのであれば、必要な時間は上の表の数分の1ぐらいでしょう。

ただし、あくまでも、「その一曲だけ」で、「仕上がりは、それなりに」です。

●大人から始めて弾けるようになるか[再掲]

何度も言いますが、上の表は、恐ろしくアバウトな表です。 それでも、「何もない」よりは、マシだと思います。

ピアノの練習に投入可能な時間と年数から見て、あなたの目標到達レベルが、誤差も考慮した上で、十分射程距離に入っているなら、「頑張れば弾けるようになると期待できます」。

逆に、あなたの目標到達レベルが高すぎるなら、「多分無理です」。

最後に結論的な事を言えば、毎週数時間の練習を10年続ける気があるなら、初級から中級まで幅があると思いますが、けっこう弾けるようになるはずです。 あとは、10年という時間を、「長すぎて耐えられない」と思うか、「長く楽しめてラッキー」と思うか、気の持ちようです。

これが答えです。

ま、でも、人生、やってみなくちゃ、分かりませんけどね。 (と、最後に議論放棄する軟弱者のわたし。だって、そうなんだもん。)
| 坂上酔狂 | 大人のピアノの始め方 | 16:33 | comments(10) | trackbacks(0) | - | -
1 イントロ(大人のピアノの始め方)
●新シリーズ開始

『大人のピアノの始め方』というタイトルで、いくつか記事を書いてみたいと思います。

過去にも同じような事を書きましたが、7年ピアノを続けてきて、新たな発見や思いついた事もあるので、改めてまとめてみます。

想定するのは、いちおう、
  1. 子供の頃の音楽経験がほとんどない
    (ピアノ教室やエレクトーン教室には行ってない)
  2. やる以上は、ある程度本格的にやりたい
    (「一曲弾ければ」というのではない)
  3. クラシック系のピアノが中心
    (ジャズピアノはちょっと別世界。ポピュラー系のコード奏法は、クラシック系と共通点も多いが、やはり別モノ)
  4. 大人といっても、もっぱら中高年を想定
    (もちろん、若い方の参考になる……かもしれません)
という方です。

というか、私自身が、まさにこの「想定の範囲内」の人だったのです。(笑)

この条件に当てはまらない方でも、何か参考になることがあるかもしれないので、まあ、お暇があれば、お付き合いください。

ちなみに、内容的には「素人の戯言、屁理屈」のレベルですから、間違っても信じてはいけません。 単なる与太話としてお読みください。
| 坂上酔狂 | 大人のピアノの始め方 | 16:25 | comments(3) | trackbacks(0) | - | -
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