ゼロからでもピアノは弾ける

趣味ではじめた大人のピアノの記録。2004年に45才でバイエルからスタートしてクラシックの原曲に挑戦中。消音ピアノの活用や練習のヒント、工夫など。気が付けばピアノ歴10年越えです、相変わらず、下手です。はぁ・・・(^^)
全記事の総合目次 いままでの記事がすべて整理してあります。
CDからiTunesに取り込んだ音源の整理
ふと見たら、CDからiTunesに取り込んだ音源が、CD200枚分、三千数百曲を越えています。

それで音源が増えて来ると大変なのが、その整理です。

iTunesは「アルバム」とか「アーティスト」とか「作曲者」単位に表示できるのですが、どうも使いにくいです。

クラシックやジャズの場合「カテゴリー + 作曲者または演奏者」で整理できると便利です。例えて言うなら、CDショップの棚の区分けのような方法です。

それで、昔、ふと思いついたのが「ジャンル」の活用。

多くのCDの場合、何でもかんでも「Classical」、「Jazz」とかになってますが、これを「ピアノ:ショパン」などに変更するのです。それでiTunesの表示を「曲」単位にして、「カラムブラウザ」をONにしてやると下のような感じにできます。



これ、けっこう便利です。

ちなみに、取り込みのデータ形式をMP3にしておけば、スマホや他のソフト(例えばSONYのWALKMANのXアプリとか)でも、このジャンルの情報がそのまま使えます。(ジャンルがタグ情報としてファイルに直接書き込まれるためです)

取り込みのコツですが、まず、下のような表示が出たタイミングで「いいえ」を選びます。



次に「編集」→「すべて選択」して「右クリック」→「プロパティ」として、ジャンルのところを適当に変更してやります。それで改めて「インポート」すればOKです。取り込み済みの音源のプロパティも同様の方法で変更できます。



いずれ、CDはネット経由のストリーミングなどに置き換わっていくのかもしれませんが、もうしばらくは、「CDから取り込む」というスタイルは残るのでしょう。まあ、物理的な実体あるものとしてCDをコレクションする、という楽しみもあります。

皆さまの何かのご参考になれば。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 14:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
ヘッドホンMDR-F1逝く
長年、サイレントピアノ用に愛用していたSONYのヘッドホンMDR-F1が、ついに壊れてしまいました。 雑音がひどくて、使用に耐えません。 何度も落としてしまったので、それが原因でしょう。 耳当ての部分も、だいぶくたびれてきてしまっています。 ありがとうございました。 合掌。

MDR-F1

MDR-F1の後継機種にあたるSONY MDR-MA900ですが、ずいぶん前に購入してありました。 音質は良くなっていると思いますが、ヘッドバンドの装着感が今一つです。 この件については、以前にも記事にした事がありました。 (「SONY MDR-F1の後継ヘッドホンは?」)

HPH-200P

もう一つ、YAMAHAのサイレントグランドピアノに付属していたヘッドホンですが、オープンエア型のHPH-200Pという型番のものです。推測ですが、おそらく、市販品のHPH-200と同じものです。 こちらも、なかなか良いヘッドホンだと思いますが、音の作り方が SONY MDR-MA900とずいぶん違います。

MDR-MA900

簡単に比較してみると、

【SONY MDR-MA900】
 ○とにかく素直でフラットな音。聴き疲れしない。軽い。蒸れない。耳たぶへの負担が小さい。
 ×ヘッドバンドの装着感が今一つで弱い。低音が薄い。

YAMAHA HPH-200
 ○重厚な音。サイレントグランドピアノの純正付属品なので音色のマッチはよいのかな(?)
 ×耳たぶを抑えるタイプなので、長時間装着はきついかも。「作った音」感が強い。

という感じで、ほぼ正反対の性格です。

しばらく併用してみて、そのうち自然と「こっちがいい」と収斂していくのだと思います。

ああ、しかしマズい事に、「ヘッドホン探しに電気屋に行きたいよう!」病の発症の兆候があります。

今月は、お財布がピンチなのに、ヤバいです。(笑)

 
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 12:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
iPad+USBオーディオ・インターフェース
Apple iPad Camera Connection Kit(30pin Dockコネクタの場合)、または、Lightning-USBカメラアダプタ経由で、iPadと、USBオーディオ・インターフェースがつながるのだそうです。お値段は、いずれも3,080円。

さっそく、やってみました。ポイントは、iPad本体からの電源供給能力が低いので、電源供給のできるセルフパワー方式のUSBハブを間にはさむこと。こちらは実売1,000円ちょっと。



上の写真は、昔買ったヤマハの「MW10」というミキサー付のUSBオーディオ・インターフェースです。iPadであっさり認識されました。初代iPad(iOS5.1.1に更新済)でも大丈夫です。これを使えば、消音ピアノの音も、外部マイクでひろった音も、iPadで録音・再生できます。

※MW10は、今は後継機種のMW10Cになっています。こちらがiPadで認識されるかどうかは分かりませんので、悪しからず。

前回紹介したYAMAHA Cloud Audio Recorderを使って、ピアノ練習用の環境を作ってみました。

まあ、充分使えるのですが、消音ピアノと外部マイクの切り替えが面倒です。何とかならないか、と、無駄投資しながら試行錯誤中です。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 09:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
iPad/iPhoneお手軽録音アプリ YAMAHA Cloud Audio Recorder
最近、iPadやiPhoneなどのIOS機器での音楽制作環境が充実してきているようです。

そんな中で、YAMAHA Cloud Audio Recorderという「チョイ録り、チョイ再生」がお手軽にできるアプリを見つけました。200円! けっこう使えます。初代iPadでも大丈夫です!

起動すると、下のような何ともレトロなテープレコーダーの画面が出てきます。操作方法も、昔懐かしいテープレコーダーといっしょ。と言うか、「巻き戻し」が無い分、こっちの方が簡単です。




それから、再生した時に「最新の録音から再生してくれる」のがありがたい。ここが「古い録音から再生」だと、超使いにくいのです。単純な事ですが、使い勝手に大きく影響します。

録音中は、テープリールがグルグル回るのですが、これもグッド。ボタン押し忘れを防げますし、いかにも「録音してるぞっ!」という感じがします。

また、過去の録音は、次の画面で管理できます。ここで、日付がファイル名になっているのですが、この機能もマル。変にFILE001、FILE002とか通し番号になっていると、かえって管理しづらいです。もちろん、任意の名前に変更可能です。

また波形が表示されるのもマル。ドラッグすれば途中から再生とかも簡単にできます。



最低限の編集やエフェクトもついています。SoundCloudという音楽版YouTubeみたいなサイトへのアップロード機能もあります。(まあ、でも、私には、あまり縁がないかな)

むしろありがたいのは、iTunesを使えば、簡単にパソコンに取り込めること。(iTunes上で接続されたデバイスを選び、Appメニューのファイル共用で出てきます。後は「保存先」ボタンかドラッグ&ドロップでコピーできます)



録音品質は、「Wav 44.1KHz、16bit。1Fileあたり最大30分」という、いわゆるCDクオリティで、録音時間も短め。昨今の高機能録音アプリの水準からするとちょっと弱いです。とは言っても、自分の演奏のチェックや記録には十分です。

高度なDAW(Digital Audio Workstation)とかは、ダウンロードしただけで、ぜんぜん使いこなせていないのですが、このCloud Audio Recorderならうまく活用できそうです。

残念なのが、内蔵マイクを使うのでモノラル録音になってしまう点と、録音・再生の音質がイマイチなこと。

これは、iPad/iPhoneに外部USBオーディオインターフェースをつなげば、解決できます。実は、いろいろ試行錯誤している最中ですが、なかなか一筋縄ではいきません。これについても、上手くいったら記事にしてみたいと思います。
 
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 09:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
消音ピアノの「お手軽」録音・再生環境
消音ピアノ(ヤマハならサイレントピアノ、カワイならANYTIME)とICレコーダーを接続した状態で、録音・再生の手間を最小にしたいと考えてみました。まあ、要するに、
 
  • スイッチやボタンを出来るだけ押したくない
  • つなぎっぱなしにしたい
  • でも余計な電気は使いたくない

という事です。単なる「ズボラ」です、はい。

いろいろ試行錯誤してみたのですが、消音ユニットのAUX IN(LINE IN)端子を使うと、けっこう、うまくいく事に気づきました。AUX INの活用、我ながら、盲点でした。

具体的には、下の図のように配線してやります。(ヘタクソな手書きの絵ですみません)



こうすると、何がイイのかと言うと
 
  • ヘッドホンや外部スピーカーから再生音が聞こえる。いちいち、ケーブルをつなぎ替えたり、ボタンを押す必要なし
  • 追加投資はケーブル代のみ
  • ICレコーダーのLINE INケーブルを抜けば、レコーダーの内蔵マイクで生ピアノを録音できる。それを再生すれば、消音ピアノのヘッドホンで聞くことができる。
  • 再生音と同時に弾けば、デュオピアノ状態

というあたりです。

AUX INやLINE IN端子は、名前は違いますが、実質的に同じものです。ヤマハでもカワイでも付いてるようです。

ケーブル類のコネクタ形状は、各々の機材に合わせてください。うまくすれば、二股分配だけ買えばいいかな? 図中のオス→メスの延長ケーブルは別になくてもOKです。

録音・再生レベルをうまく調整すれば、弾いた通りの音量で聞こえます。

一つ注意すべき点は、録音時にICレコーダーのLINE IN→LINE OUTのスルー出力(ダイレクト・モニターループバックとか録音時モニターとかいう機能です)をオフにすること。これがオンだと、ハウリングを起こして大変な事になってしまいます。

以上、何かのご参考になれば。

 
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 10:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -
SONY MDR-F1の後継ヘッドホンは?
●なぜフルオープンエア型ヘッドホンか?

以前の記事で、「消音ピアノ用にはフルオープンエア型ヘッドホンがよい」とお勧めした事があります。 その理由を改めて述べてみます。

  1. ピアノの音色には、弦の発する音だけでなく、アクション(鍵盤機構)の発する雑音も混じっている。 この雑音の音量は意外と大きく、その大小が、ピアノの音色の固い・柔らかいに反映しているはず。
  2. 消音ピアノの音にもアクションの雑音は含まれていると思うが、たぶん、抑えられている。(超上手い打鍵の音をサンプリングしているのでしょうから)
  3. だから、下手くそが下手くそに打鍵しても、きれいな音色になってしまう。
  4. ところが、外部の音がまる聞こえのフルオープンエア型ヘッドホンを使えば、生ピアノのアクションの音が聞こえる。
  5. これは、ピアノのタッチの訓練に大いに役立つ。


そして、フルオープンエア型ヘッドホンとして当時唯一の製品であったSONY MDR-F1をお勧めしました。この製品、軽いし、耳に負担をかけないし、音質もいいし、とても良い製品でした。

MDR-F1
上の写真は、現在使用中のもの。

ところが、このMDR-F1が製造中止になってしまったのです。

●SONY MDR-MA900はMDR-F1の後継か?

2012年4月に、SONYから新たなフルオープンエア型ヘッドホンとして、MDR-MA900が発売になりました。

実は、発売直後に買いました。(物欲にすぐ負けます)



(参考:SONYのサイトにある開発者インタビュー)



その使用感ですが、結論から言います。う〜ん、微妙です。

【良くなった点】
  1. 音質は、確かによくなりました。 低音の迫力、高音の抜けなどは、聞き比べればすぐ分かります。


【悪くなった点】
  1. ヘッドバンドの形状が変更され、装着しにくくなりました。 MDR-F1は、フリーアジャストヘッドバンドになっていて、なにも考えずにスッとかぶればよかったのですが、MDR-MA900は、いちいちヘッドバンドを出し入れして長さを調整しないといけません。 しかもせっかく調整した長さが、すぐ、ずれます。 この欠点は、けっこう大きいです。
  2. 耳パッドの材質が、MDR-F1ではビロード状のもので快適でしたが、MDR-MA900では布状のものに変更されました。 開発者インタビューには音質うんぬんと書いてありますが、少なくとも私にとっては、付け心地が悪くなりました。


この二つの製品のうち、どちらを選ぶか、と言われれば、私なら旧タイプのMDR-F1を選びます。 実際、普段使っているのもこちらです。

●他に候補は無いのか?

他には消音ピアノ向きのヘッドホンは無いのでしょうか?

残念ながら、フルオープンエア型は、ありません。(多分)

フルオープンエア型に準ずるものとして、オープンエア型があります。 これは、耳を覆う構造になっているのですが、完全には密閉はされていないので、音が自由に出入りできるというものです。

代表的なところでは、オーディオテクニカの製品群などがあります。



私が持っているのは旧タイプのATH-AD700という製品ですが、今ですと、ATH-AD700Xに相当します。



このATH-AD700でも悪くは無いのですが、欠点があります。(現行のATH-AD700Xの感想ではないのでご注意を)

  1. SONYのMDR-F1/MDR-MA900に比べて、「ドンシャリ系の作った音」、すなわち、迫力を出すために高音域や低音域を強調している傾向がある。(あくまでも私の耳にそう聞こえるという話) 音楽鑑賞用としては「好み」の問題であるが、ピアノの練習用としては、「ひたすら素直な音」が欲しい。
  2. 外部の音の聞こえ方が、フルオープンエア型に比べて、やや劣る。
  3. ちょっと重い。
  4. 耳パッドが耳たぶに当たっているので、長時間かけていると、耳が痛くなってくる。 これは、店頭で試聴するだけでは、なかなか分からない。


オーディオテクニカの場合、型番違いで安いのから高いのまで揃ってますが、安いものでもそこそこの音質です。(一番安いATH-AD300も、持ってたりします。いったいいくつ買えば気が済むのでしょう?)

他にも、ゼンハイザー、ローランド、ヤマハなどからもオープンエア型ヘッドホンは発売されており、試聴した事もあるのですが、いずれも、耳パッドが耳たぶに当たったり、圧迫感が強かったりして、私としては購入意欲が湧きませんでした。







●これから買うとしたら?

正直、困りますねぇ。

まあ、SONYのMDR-MA900でしょうか?

実際に買うとしたら、店頭でじっくり試聴したり、ネットのレビューを参考にしてください。

その際、音質だけではなくて「長時間かけていて疲れない」事が絶対条件ですから、この点に注意してくださいね。 さもないと、私のように、使わない無駄ヘッドホンのコレクターになってしまいます。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 09:33 | comments(4) | trackbacks(0) | - | -
生ピアノをパソコンで録音
●生ピアノの録音は難しい

自分のピアノ演奏を録音することは、練習にかなり有効だと思います。

録音機材としては、ICレコーダーを用いるのが一番お手軽なのですが、「パソコンで録音したい」と思う事もよくあります。 パソコンだと、データの管理や、一発頭出しなどが、やはり楽ちんです。

パソコンでの録音は、電子ピアノや消音ピアノの場合は、ケーブル一本ですぐできます。 コストもたいしてかかりません。 (この件については、以前にも書いたことがあります)

ところが、生ピアノ(アコースティック・ピアノ)を録音しようとすると、これがけっこう難しいのです。

すぐ思いつくのが、たいていのパソコンにはマイク端子がありますから、ここにマイクをつないで録音する、という方法です。

例外はあると思いますが、この方法は、「ダメ」です。

録音できないわけではありません。 ノイズが大きすぎて使い物にならないのです。

実はパソコンというのは「電磁気的なノイズ発生源の塊」みたいなものです。 一方、マイクから出力される音声信号はきわめて微弱です。 そのために、パソコンのマイク端子で録音しようと思っても、音声信号がノイズに埋もれてしまってマトモに録音できないのです。 よほどシールド(ノイズ遮蔽)がしっかりしたパソコンでない限り、無理と考えてよいと思います。 (実際に何台も試してみました)

それでいろいろ試行錯誤を繰り返していたのですが、わりと安直な方法で、まあまあな音質で録音できる事が分かりました。

●ICレコーダーをアンプ付き外部マイク代わりに使う

その方法は、上のタイトルそのまんまです。

ICレコーダーを二種類持っているので、両方で試してみましたが、まあ、「練習の確認」とか、「YouTubeアップロード用」でしたら、使えそうです。 ちなみに、左がローランドのR-09(今は後継機種になってます)、右がビクターのレッスンマスター XA-LM3です。



以下、簡単に手順を書いておきます。

(1) まず、ICレコーダー単体でちゃんと録音できる事を確認しましょう。

(2) 録音スタンバイ状態にして、ヘッドホン端子から音が出るようにします。(設定で音が出たり出なかったりする機種もあります。説明書を見てください。また、スタンバイ状態が長時間維持できない機種の場合は、素直に録音状態にしてしまいましょう。)

(3) ICレコーダーのヘッドホン端子とパソコンを、「ステレオ・ミニプラグ・ケーブル」でつなぎます。 パソコンは「ライン入力(LineIn)端子」を使います。 無ければ、マイク入力でもいいでしょう。 パソコンによっては、ソフト的にライン入力とマイク入力を切り替えるものもあります。 まあ、ちょっと試行錯誤してみてください。

(4) パソコン側で適当な録音ソフトを起動します。 ちなみに、私はSoundEngine Freeというフリーソフトを利用しています。

(5) 録音レベルを調整します。 ヘッドホンの音量や録音レベルは、とりあえず8分目くらいにしておいて、あとは試行錯誤です。

●サンプルの音

たんなるドレミを録音し、Sound Engine Freeで音量をノーマライズしたものです。 普通のマンションの一室、アップライトピアノです。 防音室でも何でもありません。 空調の音とか生活音も少し聞こえる状態です。 ICレコーダーは、ピアノの上蓋の上にタオルを敷いて置いただけです。 たんなるドレミなのに、緊張して音が揺れてますが、そこは目をつぶってください(笑)。 「サー」というノイズが少し目立ちます。 ICレコーダーの置き場所とか録音レベルをつめると、もう少し改善できるかもしれませんが、まあ、「確認用」程度なら、こんなもんでしょう。 オーディオの世界は、上を見たらキリがありません。

今回は、このあたりで。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 10:33 | comments(3) | trackbacks(0) | - | -
続:カワイの新消音ピアノANYTIME-Xシリーズ
●触ってきました

以前の記事で、カワイの新消音ピアノANYTIME-Xシリーズの事を書きましたが、しばらく前にちょっと触ってみるチャンスがありました。

ほんの数分、ポロポロと撫でた程度なので、単なる表面的な感想ですが……

●悪くないですね

消音時の音色やタッチは悪くないですね。

また、「響板スピーカーシステム」を使うと、(消音にはなりませんが)音量を抑えた状態で、かなり自然な感じで演奏できます。 従来の消音ピアノに外部スピーカーをつなげるよりも、はるかにいい感じです。

タッチの方は、私の持っているヤマハのサイレントピアノ(YS10SB)と比べて、正直、違いがよく分からない、と申し上げておきます。 まあ、ほんのちょっと触った程度なので、あまり参考になさらないでください。

消音ピアノの購入を考えている方がいらっしゃったら、とにかく両社の製品をよく弾き比べてみてはいかがでしょうか?

いずれにしても、選択肢が増えるのは、ユーザーにとってはありがたいことです。

●生ピアノとの落差

このカワイの製品に限ったことではありませんが、消音ピアノで一番困るのが、生ピアノ時と消音時の音色の落差です。

生ピアノのときは、当然、普通のアップライトピアノの音がします。 一方、消音時には、最高級フルコン(フルコンサート・グランドピアノ)の音がします。

はっきり言って、生ピアノの音は「しょぼい」です。 フルコンに比べて「しょぼい」のはやむを得ないのですが、それでも、その落差にがっかりしてしまいす。

したがって、「いい音で演奏したい」のであれば、消音モードが主になってしまいそうです。 そうなると、普通の電子ピアノとの差が見えにくくなってしまいます。 単に「アクションの感覚が生ピアノに限りなく近い電子ピアノ」だからです。

さらに、グランドとアップライトのアクションは、構造やタッチがかなり違いますから、「グランドピアノのアクションの感覚に似せた電子ピアノ」と「アップライトピアノのアクションと同じ感覚の電子ピアノ」のどちらがよいのか、考えてしまいます。

●自己サンプリング音源

しかし「生ピアノでテクニックを磨きたい」のであれば、やはり生ピアノの良さを生かす工夫が必要です。

そこで欲しくなるのが、「自己サンプリング音源」です。

最高級フルコンの音源の他にもう一つ、目の前のピアノの(それが無理なら同一機種ないし類似機種の)音をサンプリングした音源を搭載して欲しいのです。

この音源を使えば、生ピアノと同じ(少なくともよく似た)音で練習できます。 夜間や住宅密集地での練習用という消音ピアノの本来の存在意義からすると、多少音がしょぼくても、生ピアノとの差が少ないこの「自己サンプリング音源」の方が練習効果が上がると思うのですが。

カワイさん、ヤマハさん、このアイデア、いかがでしょうか?
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 09:26 | - | - | - | -
カワイの新消音ピアノANYTIME-Xシリーズ
●技術の進歩

つい先日、カワイのホームページをのぞいたら、新しい消音ピアノが発表されていました。

解説を読むと、これがなかなか興味深い。

従来の消音システムに比べて大きく変わった点は、

(1) 鍵盤ではなくハンマーの動きを読み取るIHSS(インテグレーテッドハンマーセンシングシステム)

(2) 消音時に響板をスピーカーの一部として使う「響板スピーカーシステム」 (上位機種のATX-fシリーズのみ)

の二点のように思います。

興味のある方は、カワイのホームページからANYTIME-Xシリーズというページに行ってみてください。

宣伝文句通りだとすると、生ピアノに近いよりリアルなタッチを再現できますし、音色に関しても、音量を抑えながら生ピアノの音に近づくはずです。

来月から店頭展示が始まるみたいなので、暇を見つけて触りに行ってみたいと思います。

その結果、「こりゃ、いい」となると物欲病が再燃しそうですが、さすがに100万円ぐらいはするので、衝動買いはありえません。 (私の持病は慢性金欠病……)

●ヤマハはどうする?

カワイの永遠のライバル(?)、ヤマハは何か新製品を出すのでしょうか?

現時点ではまったく何の情報もありませんが、(ついでに言うと、私に何か特別な情報ルートがあるわけでも何でもありませんが、)ちょっぴり期待してしまいます。

普通のピアノだと「一度買えば一生もの」なのですが、消音ピアノ、すなわちデジタル技術を駆使した電子製品の場合、ほんの数年で最先端の製品が陳腐化してしまいます。

だから、ベースとなる生ピアノは末永く、消音システムは簡単に最先端のものに取り替えられるような工夫があると助かります。 そういう画期的な製品は出ないのでしょうか?
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 10:30 | - | - | - | -
フルオープンエア型ヘッドホンの意外な効用
●下部雑音が聞こえる!

2007/04/04 レッスン・メモで、「柔らかな音を出すためには、打鍵音(鍵盤が台にあたる下部雑音)を減らすようにしなければいけない」が、「消音ピアノや電子ピアノではその練習ができない、どう叩いても同じ音がする」という趣旨のことを書きました。

撤回します。

消音ピアノや電子ピアノでも、下部雑音の少ない柔らかい音を出す練習ができます。 逆に、あえて下部雑音を使った硬い音を出す練習もできます。

以前紹介したようなフルオープンエア型ヘッドホンを使えばいいのです。
image

●その単純な仕組み

下部雑音は、けっこう大きな音です。

試しに消音ピアノや電子ピアノのスイッチを切って鍵盤を叩いてみれば、すぐ分かります。

この下部雑音の強弱が、ピアノの音色の硬い/柔らかいの違いとして意識されているはずです。

ところが、普通の密閉型のヘッドホンだと、外部の音をできるだけシャットアウトする設計になっているので、この下部雑音があまり聞こえません。 その結果、どう演奏しようが常に柔らかい(あるいは澄んだ)音色になってしまいます。

一方、フルオープンエア型ヘッドホンを使えば、外部の音は素通しです。 これは、純粋に音楽を聴きたい場合には邪魔な音が入ってくるというデメリットがありますが、ピアノの練習用にはかえって好都合です。

要するに、フルオープンエア型ヘッドホンを使うだけで、ヘッドホンから聞こえる音と、ピアノ本体から聞こえる下部雑音がミキシングされて、より生ピアノに近い状態で聞こえているはずだからです。

実際に、この点に注意して密閉型ヘッドホンと聞き比べると、明らかに違います。

ああ、この当たり前のことに、今まで気付かなかった!

●カクテルパーティー効果

ここでひとつ注意しないといけない事があります。

人間の聴覚には「目的の音だけを拾い出す」という優れた能力があります。

その例として有名なのが、いわゆる「カクテルパーティー効果」です。 (カクテルパーティーのような雑踏のなかでも、自分の名前などは自然と聞こえてしまう現象。)

ヘッドホンから聞こえるピアノの音だけに注意を向けると、その他の雑音は自動的にシャトアウトされてしまいます。 したがって、あくまでも想像ですが、ヘッドホンをかけて練習していると、本来はピアノの音色の一部を成すはずの下部雑音を無意識のうちに排除してしまっている可能性があります。

いままで、「フルオープンエア型ヘッドホンを使えばよい」という単純な事実に気付かなかったのも、そのせいかもしれません。

これからは、ピアノの打鍵音にも意識的に注意を払うようにしたいと思います。

●消音ピアノの優位性

もうひとつ、指摘しておきたいことがあります。

それは下部雑音の「質」です。

消音ピアノから聞こえる下部雑音は、紛れも無く、生ピアノのアクションの音そのものです。 したがって、フルオープンエア型ヘッドホンを使うだけで、柔らかい音/硬い音の表現に関して、より生ピアノに近づくことができます。

一方、電子ピアノの下部雑音は、違います。 むしろ「騒音対策」の一環として、下部雑音をできるだけ小さく、ソフトになるように各社とも努力しているはずです。 したがって、その下部雑音はピアノとは似て非なるものです。

だから、鍵盤が底にあたるタイミングと強度をセンサーで計測して、下部雑音の発生をシミュレートするような仕組みが無い限り、電子ピアノは消音ピアノに比べて「より生ピアノに近づく」という点でかなり不利になります。

●マヌケなもうひとつの結論

って事は、私の場合、既に何もしなくても「柔らかい音」の練習のための環境は整っていた、ということになります。 にも関わらず、先生のチェックが入ったのは、要するに、私が下手だった、ということになります。

アハハハハハハハハハハ。

うっ、さぶっ。orz ...
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 08:22 | - | - | - | -
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