ゼロからでもピアノは弾ける

趣味ではじめた大人のピアノの記録。2004年に45才でバイエルからスタートしてクラシックの原曲に挑戦中。消音ピアノの活用や練習のヒント、工夫など。気が付けばピアノ歴10年越えです、相変わらず、下手です。はぁ・・・(^^)
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バイエル80番台の壁
●突然難しくなる

一方のバイエルですが、80番台あたりから、突然難易度が上がりだします。いままで、一日の練習で一曲から数曲は進めたのが、数日練習しないと、一曲ものになりません。

指が曲を覚えくれないのです。それは、リズムだったり、指使いだったりしますが、反復練習しないと定着しません。

ピアノ導入期における最大の「壁」じゃないかと思います。

これは当然のことです。学習の結果、脳の神経回路網が新しいネットワークを形成するためには、一定の時間が必要です。(すみません。「ヘ理屈モード」に入りますけど、お許しを!)

前の日に散々練習して弾けなかったフレーズが、翌日あっさり弾けてしまう、というのは誰でも経験することでしょう。要するに、前日の練習で刺激を受けた神経回路網が、寝ている間に変化して、新しい回路を形成するのです。この繰り返しが、ピアノのテクニックを向上させていくのです。

難易度が上がった、ということは、神経回路網に対する要求レベルも上がった、ということです。時間が余計にかかるのは当たり前のことです。

でも、正しい刺激を与え続けてやれば、個人差はありますが、それなりのテクニックは身に付くはずです。

問題は、それを実行できる忍耐力と集中力があるか無いかです。

●ここでやめないで!

このとき私は、「ああ、ここでピアノやめちゃう人、多いんだろうな」と思いました。正直、ちょっとツラいのです。苦しいのです。

神経回路網を鍛えるためには、やや強度の高い刺激を反復継続して与えるのが大原則です。要するに、短時間でいいから毎日少しずつ上を目指して練習しろ、ということです。

ところが、一週間に一度しか練習しないとか、楽なことしか練習しないとか、練習の成果がすぐに現れないと投げ出しちゃうとか、そういうやり方だと、神経回路網はなかなか育ちません。一週間に一度の場合は、せっかく出来かかったネットワークが元に戻ってしまいます。楽なことしかやらないと、いまあるネットワークの維持は出来ますが新たなネットワークは形成されません。投げ出す場合は、言わずもがな、です。

これは、ピアノに限らず、スポーツでも芸術でも学問でも、多分共通のことです。筋肉を制御するのも神経細胞です。感性をつかさどるのも神経細胞です。論理的思考をおこなうのも神経細胞です。

だれでも、日常生活の中での刺激によってできた「ある程度」のネットワークは持っています。その「ある程度」の範囲で出来ることなら、特に努力しなくてもできます。

ところが、ある程度「以上」のネットワークを作ろうと思ったら、それなり刺激を意識して与え続けないといけません。これは、多くの人にとってツラくて苦しいことです。

最初は、たいしたネットワークは要りませんから、ちょっとした練習で必要なネットワークが形成されることでしょう。しかしその時期はやがて終わります。今度は、より高度なネットワークを自分の脳の中に作り上げるべき段階に差し掛かります。

片手間の練習で行けるレベルから、集中した練習が必要なレベルへと変化するポイント。ピアノが「弾きこなせる」ようになるための長い長い登山道の入口。

いままで、整備された道をちょっとしたハイキング気分で歩いてきたのが、いきなり岩だらけの急な上り坂に差し掛かったようなものです。でも、ここを登らないと見晴らしのよい頂上へは行けません。

個人差もあるのでしょうが、私の場合は、それがバイエル80番台あたりだったのでしょう。他の教本を使っていても、同じような壁があるのだと思います。

「ついに、来たな」と、そのとき思いました。ここから、いよいよ「本当の」ピアノの練習が始まるんだな、と思いました。難しいのは、歓迎すべきことです。少しツラいですけど、あきらめずに、淡々と進むのみです。

もし苦しんでいる人がいたら、ここでやめないでください。月並みですが、練習を続ければきっと道は開けます。
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