●先生と相談
中級レベルの教本選びの話の続きです。
前回のレッスンの最後に、私の師匠のA先生と「次の教本選び」の相談をしました。
まず私が「ツェルニーつまんない光線」をいっぱい出したら、確かにそうね、ということでツェルニー30番は却下。
(しめしめ)
次にソナチネの話になりましたが、「酔狂さんは、ソナチネって、おもしろい思いますか?」という先生のお言葉。
内心は、ソナチネが先生の次のお勧めになるのかと思っていたのですが、意外な展開。
「いや〜あ、つまんなくはないと思いますが……」
(確かに積極的にやりたいとは思わない)
「じゃあ、バッハは?」
――「けっこう好きです」
ということで、あっさり「バッハ インベンションとシンフォニア」に決定。
それで済むかと思いきや……
「あともう一つ、エチュードもやった方がいいわね……」
(といいつつ、巻末によく載っている難易度別教本・曲集一覧をパラパラめくって)
「そうそう、この『ツェルニー 8小節の練習曲』とか、どうですか?
一曲一曲が短いからすぐ弾けるようになるし、いろいろなテクニックの練習になりますよ」
――「あ、はい。じゃあ本、買ってみます」
ということで、いままでの「ブルクミュラー 25の練習曲」の次は、「ツェルニー 8小節の練習曲」と「バッハ インベンションとシンフォニア」を併用することになりました。
●ツェルニー 8小節の練習曲
「ツェルニーつまんない」と散々言っておきながら、麗しきお師匠先生に勧められると、ツェルニーでもいいとコロッと態度を変えるのが、オヂサンのテキトーにしてイイカゲンな習性です。
ほら、昔から言うじゃないですか――「オヂサンは豹変す」って。
(言わないって ^^)
ま、しかし、同じツェルニーでも「ツェルニー 30番」とはちょっと雰囲気が違います。
この本の特徴は
(1) とにかく短い。サクサク進める。数をこなす快感がありそう。
(2) 難易度的に譜読みの練習にちょうどよい。(今の私のレベルだと)
(3) 左右の手を均等に鍛える。(と解説に書いてある)
(4) ハノン同様に「メカニックの練習」と割り切れる。
といったありです。
試しに1番を弾いてみましたが、初見でも、何とかなります。
(実際は、初見って言うほど大それたものじゃないです……楽譜見ながら超ゆっくりで、とりあえず最後まで間違えまくりながらもいける程度です)
ただし、これを正確に早く弾くためにはそれなりの練習が必要です。
基礎訓練にはかなり有効かもしれません。
●バッハ インベンションとシンフォニア
これも1番の出だしだけ弾いてみました。
インベンションは二声の曲集です。
簡単に言うと、「カエルのうた」とか「静かな湖畔の森の影から〜」のような輪唱曲を複雑にしたようなものです。
しかし、これが難しい。
「ツェルニー 8小節の練習曲」とは難易度が違います。
こちらの方が断然難しいです。
そして、「おもしろい」です。
やっててすごく燃えます。
それに自分で弾いてみて感じたのですが、教育用の練習曲かもしれませんが、とにかく弾けるようになるために相当の訓練が必要ですし、いったん弾けるようになったとしても、どう表情をつけるのか、いろいろと考えないといけません。
CDも何枚か聞いてみましたが、弾き方がまるで違います。
とにかく、とても「勉強」になる本です。
同様の記述をいくつかの本やブログでも見かけましたが、まさに、そのとおりです。
さすが、「音楽の父 バッハ大先生」、です。
●エチュード2冊併用、計4冊体制
というわけで、間もなく次の4冊体制になります。
(先生曰く、この手の組み合わせが「王道」なんだそうです。)
(1) ハノン
(2) ツェルニー 8小節の練習曲
(3) バッハ インベンションとシンフォニア
(4) 人前演奏用の曲
ちょっと大変そうですが、ブルクミュラー終了後は、この体制でレッスンを続ける予定です。
(途中でメゲるかも……と、いちおう予防線)