ゼロからでもピアノは弾ける

趣味ではじめた大人のピアノの記録。2004年に45才でバイエルからスタートしてクラシックの原曲に挑戦中。消音ピアノの活用や練習のヒント、工夫など。気が付けばピアノ歴10年越えです、相変わらず、下手です。はぁ・・・(^^)
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全記事の総合目次 いままでの記事がすべて整理してあります。
中級初期:練習内容の見直しの時期(3)
前回の続きです。

●学習理論に忠実に

最近の脳科学の発展により、「学習過程」に関する理解がだいぶ進んできました。

ここでいう学習とは、「学校の勉強」のことではなくて、もっと広く「脳が新しいことを学ぶこと」全般を指します。

私はその方面の専門ではありませんが、興味のある方のために最近出た本を二冊ほど紹介しておきます。

◎脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」
とても読みやすい本です。 様々な場面における「学習」の質の向上に役立ちそうです。 ちなみに、著者の茂木健一郎さんは、いろいろな著書やテレビ出演でも有名ですね。


◎モーツァルトが求め続けた「脳内物質」
タイトルに騙されてはいけません。 中身はバリバリの研究者による最新の研究紹介です。 読みごたえがあります。


この二冊に共通するのは「快感を生み出す神経伝達物質ドーパミンを効率的に出すことが、効率的な学習につながる」という知見です。

カンタンに言うと、学習していて(ピアノの練習をしていて)、「気持ちイイ!」状態を作り出せばよいのです。

皆さん、難行苦行はやめて、「気持ちよく」弾きましょう。 ひらすら難行苦行「だけ」を強制するようなレッスン方法は、ドブに捨ててしまいましょう! それは誤った方法です。

(地道な練習が不要、と言っているわけではありません。念のため。 あ、ちなみに私の師匠のA先生は、とっても「気持ちいいレッスン」をしてくださいます!)

●あえて二兎を追え

「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺があります。

確かに慣れないうちは「一度にひとつの事」を練習した方が能率的、のように思えます。 そもそも、同時にいろいろな事をやろうとしても、特に中高年の場合は頭と体がついて来ません。

しかし「石の上にも3年」。 慣れてくると、同時に複数の事ができるようになってきます。

そうなってきたら、あえて自分にプレッシャーをかけましょう。 ちょっと無理だと思った事でも、挑戦してみましょう。 積極的に複数の事を意識してみましょう。

例えば、ハノンを弾く時に、指の感覚を意識する、ドレミを歌う、タッチに変化を付ける、ちゃんと楽譜も見る、ということ心がけましょう。

多少難しいくらいの事にチャレンジした方が、うまくできた時の喜びが大きいはずです。 あるいは、複数の情報を同時にインプットした方が、実は記憶として定着しやすいのです。 (このあたりのメカニズムは、上の茂木先生の本を参照してください)

「基礎から順番に一つずつ」は、一見正論のように見えますが、時と場合によります。

今後は、練習曲ひとつを弾くにしても、あえて高度複数目標追求を心がけたいと思います。

●ボトルネックを強化せよ

「ピアノを弾く」ためには、たくさんのスキルが必要です。

指の独立、スピード、パワー、読譜力、音程感、リズム感、音楽的記憶力、感情移入力、平常心、音楽史的知識、etc.

その中で、どれが自分にとって一番のボトルネックになっているのか自己分析し、足らない部分を強化する事が必要です。

これは「言うは易し、行うは難し」の典型で、簡単にできればだれも苦労しません。

でも、やるしかありません。

私の場合は、とにかく、「読譜力」がネックです。

正確に言うと、「一度練習した曲を楽譜を見ながらある程度の速度で弾く」ことができないのです。 いわば、(初見力ではなくて)「再見力(?)」が弱いのです。 (「再見」というのは、私のテキトーな造語なのでご注意を)

「初見でバリバリ弾く」ことは求めません。 それはプロの範疇に属することです。

しかし「再見でバリバリ」は弾きたいです。 その方法は試行錯誤の最中ですが、バッハのインベンションが何かのヒントを出してくれそうな気がします。

ボトルネックを強化する第一歩は、「良き教材」です。
| 坂上酔狂 | 「大人のピアノ」私論 | 16:41 | - | - | - | -
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