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2007.02.01 Thursday

指を鍛える(2) 急成長期

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    ●2,3ヶ月目:急成長期

    ピアノを始めて2,3ヶ月目あたり、ちょうどバイエルの60番から70番に差し掛かった頃です。

    この頃はある種の伸び盛りです。

    最初の「ガチガチ期」を何とか抜け出して、多少は指が動くようになってきました。 脳と指が、ピアノを弾くことに適応を始めたのでしょう。

    それに、まだ一曲一曲が短いので、一回のレッスンで二曲、三曲とマルをもらえていた時期です。

    ピアノレッスンの初期段階で、一番、幸せな時期だと思います。

    あと、少しは余裕が出てくるので、同時にいろいろと欲が出てきます。

    ●脱力への無駄な努力

    何を読んでも「脱力」、「脱力」と書いてあります。 「よし、我輩も脱力を目指すぞ!」と力んでいた時期でした。

    「脱力の練習法」みたいなものを、ネットで探したり、本を読んだりして、「これなら出来るかな」と思うものを試してみます。

    でも、全然ダメです。 うまくいきません。

    「力を抜いて、腕を鍵盤に落とす」みたいな事がよく紹介されていますが、なかなか力が抜けません。 本当にこのやり方でいいのか、さっぱり分かりません。

    今にして思えば、まだ「本格的な脱力訓練」には早すぎたのです。 ネットや本でよく見かける「脱力の練習法」は、既にある程度テクニックを身に付けた人のためのものであり、ピアノ歴数ヶ月のオヂサンにはまだ無理なのです。

    その原因は、簡単に言うと、脱力の前提となる基礎が出来ていない、ということです。