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2011.06.18 Saturday

5 教室探し(大人のピアノの始め方)

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    ●ピアノ教室の種類

    ある程度本格的にピアノをやろうと思うと、基本的に教室に通ってレッスンを受けることになると思います。

    そのピアノ教室ですが、次のような種類があります。
    • ヤマハやカワイといったピアノメーカー直営店の教室
    • 楽器店系列の教室
    • 複数講師を雇う独立系の音楽教室
    • 個人教室
    規模も内容もレッスン代金も千差万別です。 どこがよいのでしょうか?

    結論から言うと、どこでもいいです。 (というか、ピアノ教室の形態はどうでもいいです)

    問題は、先生です。

    いい先生につけるかどうかで、あなたのピアノライフが充実して長続きするか、途中で挫折するか、半分決まるといっても過言ではありません。

    では、「いい先生」をどうやって見分ければよいのでしょうか?

    ●体験レッスンに行こう!

    答えは、「あなたの直観」です。

    もちろん、知り合いのツテとか、クチコミとか、講師の音楽歴とか、Webサイトの内容とか、いろいろ参考になることはあると思いますが、最終的に決めるのは、あなたです。

    大人の場合、たとえピアノについての知識がまったく無いとしても、人生経験はそれなりにおありでしょう。 だから、先生のピアノの技量は分からなくても、人にものを教える態度や人格は、会って少し話をすれば直観的に分かるはずです。

    また、先生との相性も大切です。 ある人にとっての「いい先生」が、別の人にとっても「いい先生」とは限りません。 あなたの性格や、あなたの求めるものによっても判断基準は変わってきます。 これも、先生と会ってみないことには、分かりません。

    それから、個人レッスンとグループレッスンの違いもあります。 基本的には個人レッスンが良いと思いますが、グループレッスンが良いという人もいるでしょう。 これもあなたの性格次第です。 そもそも、個人レッスンやグループレッスンがどういうものか体験してみないことには、判断のしようがありません。

    ですから、まずは(勇気を奮って)体験レッスンに行くことを強くお勧めします。

    ●「自己申告書」を用意しよう

    体験レッスンに行く前に、自分のピアノ歴、弾きたい曲、練習環境、レッスン希望時間などをまとめたメモ(自己申告書)を用意しておく事をお勧めします。

    特に恥ずかしがり屋のオヂサンの場合は、先生(←もちろん美人の女性)の前で舞い上がってしまって、意味不明、支離滅裂、言語道断、厚顔無恥、奇妙奇天烈、摩訶不思議な事を口走るかもしれないので、メモは必須です。(爆笑)

    下は、実際に私が使ったものです。 (個人名とか一部改編してあります)

    ここまでグダグダ書く必要は無いと思いますが、要点をまとめておくと、先生との話がスムースに進むと思います。

    坂上酔狂(さかうえ すいきょう) 45歳 ♂

    ◎ピアノを弾く目的

    趣味です。「人前で披露する」のではなく、あくまでも「自分のための楽しみ」です。細く長く続けて行きたいと思います。

    ◎目標

    何年かかるか分かりませんが、下手でもいいからクラシックの名曲が弾けるようになりたいと思います。

    ◎ピアノ歴(音楽歴)

    ピアノに関しては、ゼロです。

    その他に関しても、高校時代に当時流行っていたフォークギターを自己流で弾いていた程度です。

    楽譜は、ドレミの位置は順番に数えていけば分かりますが、「楽譜を読める」には程遠いレベルです。

    ◎練習用の楽器

    カワイの消音ピアノHAT-7(中古)を購入予定です。CX-5(113cm高)という普及型のコンソール・ピアノがベースのようです。1998年製だと思います。3月末から使用できます。

    ※実は、3月末の引越(関東某所→都内某所)を期にピアノを買って練習を始めようと思ったのですが、部屋が狭くてピアノを置くスペースがかなり厳しい状況です。仕方がないので、最初はコンパクトな電子ピアノを買おうと考えていました。しかし楽器店でいろいろ触っているうちに、「小さくても本物!」と思い直して、いろいろ探してこのカワイのコンソール・ピアノを購入する事にしました。

    ◎練習時間

    平日の長時間の練習は厳しいと思いますが、できるだけ毎日、10分でも20分でも弾きたいと思います。 週末は、1〜2時間×2回程度は弾けると思います。

    マンションなので、消音モードでの練習が主体とならざるを得ません。生の音が出せるのは、週末に30分×2回程度でしょうか? 実際に入居して音の漏れ具合を調べてみないと何ともいえません。あと、ピアノ背面の響板をふさぐ防音マットも試してみたいと思っています。(音色が犠牲になりますが、背に腹はかえられません。)

    ◎希望する練習スタイル

    「特定の曲が弾けるようになる」のではなくて、「基礎から順番に」お願いします。ただ、小さなお子さんと違って練習に割ける時間が少ない上に、学習能力が落ちているので、なるべく合理的・能率的な練習をしたいと思います。

    あと、指の形がよくなくてオクターブにギリギリとどくかどうかです。特に右手親指が小さい頃に「突き指」をして放っておいたのが原因で、関節がうまく曲がりません。このあたりをうまくカバーできるような奏法があれば、教えていただければと思います。

    ◎レッスン時間・回数

    仕事の関係で、×曜の夜XX:XX以降しか来れません。×曜の夜XX:XXだと、ギリギリ間に合うかどうか、というタイミングです。他の曜日は、「確実に何時に来れる」という保証が難しい状況です。

    とりあえず、月2回でスタートして、何とかペースがつかめてきたら、月3〜4回にしたいと思います。(先生or教室の都合で、「隔週は困る」なら最初から月4回でも大丈夫だと思います。)

    以上です。よろしくお願いします


    ●「平均以上」の先生にめぐり合える確率の評価

    さて、体験レッスンには、とりあえず行ったとします。

    習う以上は、少なくとも「平均以上」の先生には習いたいものです。 では、あなたのお会いした先生は、「平均以上」なのでしょうか?

    今まで「ピアノの先生」などという人種(?)とはお付き合いした経験が無い人も多いでしょうから、判断のしようがありません。

    そこで、ちょっとした数学モデルをもとに計算してみましょう。 (といっても、小学校の算数レベルです。数学アレルギーの方もご安心あれ)

    いま、無作為に選んだ教室に体験レッスンに行ったとして、「平均以上」の先生にあたる確率が 1/2 と仮定します。

    一回目の体験レッスンで先生を決めれば、当然、その先生が「平均以上」である確率は 1/2 (50%) です。

    ここまでは簡単です。

    次に、体験レッスンに二回行って、「良いと思う方の先生」を選択するとします。

    なお、ここでは、常に正しい選択ができるものと仮定します。 (間違った選択をする確率を導入する事もできますが、計算が煩雑になるだけなので割愛します。)

    その先生が「平均以上」である確率は、どうなるのでしょう?

    これは、運悪く二回とも「平均未満」となる確率から逆算すれば、すぐ分かります。

    平均以上の確率が 1/2 なので、平均未満の確率も 1 − 1/2 = 1/2 です。

    二回とも平均未満の先生にあたる確率は
    1/2 × 1/2 = 1/4
    です。

    それ以外の場合、すなわち、
    1 − 1/4 = 3/4 (75%)
    の確率で、少なくとも一人の先生は、平均以上のはずです。

    したがって、二人の先生のうち、良いと思う方の先生を選べば、その先生が平均以上である確率は3/4(75%)になります。

    同様にして、体験レッスンに三回行って、「一番良いと思う先生」を選べば、
    1 − (1/2 × 1/2 × 1/2) = 1 − 1/8 = 7/8 (約88%)
    の確率で、平均以上の先生を選ぶ事ができます。 (以下、説明の簡略化のために小数点以下2桁まで表示しています)

    四回以上についても同様です。

    ●もっと「いい先生」にめぐり合える確率の評価

    次に、平均以上では飽き足らない、もっと「いい先生」にめぐり合いたい、という場合の確率を計算してみます。

    そのためには、「いい先生度(?)」を数値化しないといけません。

    こういったケースでよく使うのが偏差値です。

    ピアノの先生に偏差値を付けるのは何だか筋違いのような気もしますが、偏差値自体は純粋に統計学的な概念です。 偏差値という言葉に感情的に反発する方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでは数学的なお遊びだと思ってお付き合いください。

    まず、ピアノの先生の「いい先生度」が正規分布に従うと仮定します。 (正規分布や偏差値については Wikipediaの説明 をどうぞ)

    すると、ちょうど平均値の先生は、偏差値50点となります。

    では、「いい先生」とは、偏差値何点の先生なのでしょう?

    まあ、いろいろ考えはあると思いますが、例えば、偏差値60点でどうでしょう?

    偏差値60点以上ということは、上位約16%以内に入る成績です。 (より正確には15.866%以内)

    皆さんの体験上、数学でも英語でも、偏差値60点以上をとるのはクラスでも「かなりデキるヤツ」の部類だったはずです。 ピアノの先生でも「デキる先生」だと期待しましょう(笑)。

    これで、先ほどと同じ計算をしてみます。

    まず、体験レッスンを一回受けただけで偏差値60点以上の先生にあたる確率は、計算するまでもなく、
    0.16 (16%)
    になります。

    次に、二回受けて良いと思う方の先生を選んだ場合です。 先程と同じように、二回とも60点未満の確率から逆算してやります。
    1 − ((1-0.16) × (1-0.16)) = 0.29 (29%)

    以下、同様です。

    ●確率をまとめてみると

    以上をまとめてみると、次の表のようになります。
    体験レッスン
    回数
    偏差値60点以上の先生
    にめぐり合う確率
    平均以上の先生
    にめぐり合う確率
    116%50%
    229%75%
    340%88%
    450%94%
    558%97%
    665%98%
    770%99%
    875%100%
    979%100%
    1082%100%
    1185%100%
    1287%100%
    1389%100%
    1491%100%
    1593%100%
    1694%100%
    1795%100%
    1896%100%
    1996%100%
    2097%100%


    ●体験レッスンには三回行け

    上の表は純粋に数学的な表ですから、その意味では「正しい」です。 ただ、現実は単純な数学モデルの通りにはいきません。

    実際にはこの確率はもっとよくなるはずです。

    そもそも、モデルで仮定したように「無作為にピアノ教室を選ぶ」のは、あり得ない事です。 当然、大人の趣味のピアノでも熱心に教えてくれそうな教室や先生を探します。 その時点で、平均以上の先生にあたる確率は1/2を超えるはずです。

    また、最初の体験レッスンでは、右も左も分からない状態ですが、二回、三回と経験を積めば、様子も分かってきて、より的確な教室選定や先生の評価を下せるようになってくるはずです。 この点からも、確率は好転するはずです。

    それを踏まえて、私からのアドバイスは、「体験レッスンには三回行け」です。

    そうすれば、平均未満の先生にあたる可能性は、よほど不運でない限り、ほとんどありません。 また、偏差値60点以上の「いい先生」にあたる可能性もおよそ半分はあります。

    また、「現実的に体験レッスンに行ける回数」を考えても、まあ妥当なところではないかと思います。

    と、数字を持ち出してもっともらしい議論をしましたが、何を隠そう、私の先生は「一発決め」でした。 会ってすぐに「とってもいい先生(偏差値70点超級?!)」だと感じたからです。 もう、即断即決です。

    んなワケで、最後は、やっぱり自分の直観を信じましょう!

    続きはまた次回に……。
    コメント
    ども、こんばんはです!
    確率のところはさておき(笑)前半は激しく同意です!!

    一歩踏み出す勇気が特におじさんには必要ですよね(^^ゞ

    自己申告書は凄いです。習う方もそうですが、先生も相手がどういう人なのか、すご〜〜く気になっていると思うので凄い心遣いだと思います。

    私も一発直感決めでしたが(笑)、最低限の線としては、話が出来る、当たり前と言えば当たり前ですが、人間同士ですから会話が成立するかどうか。後はやってみなければ分からないですからね(^^ゞ
    • kassii3
    • 2011.06.18 Saturday 21:27
    kassii3様
    いつもコメントありがとうございます。

    自己申告書は、やっぱりあった方がいいですよね。書いているうちに、自分自身でも何をしたいのか整理できると思うので。

    確率は、お遊びです(笑)。ただ、「体験レッスンには三回行け」は、けっこう本気(?)です。

    この話は、別に教室選びだけではなく、特に確率など意識すること無しに、みなさん日常的にやっている事だと思います。何かを買う時、一軒目では決めずに何軒か回って一番よさそうな店を選ぶとか。

    ところが不思議なもので、対象に関して「知識がない」ケースだと、けっこう「一発決め」してしまいます。(特に心理的にプレッシャーがかかっている場合)

    私自身に関しても、一発決めして後悔したケースも一度や二度ではありません。

    直観的に「いい」と確信できる場合はよいのですが、少しでも「う〜ん、こんなモノかなぁ?」と疑問に思ったら、他と比較すべきです。それで、自戒の意味も込めて、三回行け、と書きました。
    • 坂上酔狂
    • 2011.06.19 Sunday 07:05
    こんばんは♪
    はじめまして、papiと申します。

    先日ネット散策している時に、お見かけしました(^-^)/
    とっても身近で役に立つ内容です・・・これから、ゆっくり拝見します(^-^)v

    自己申告・・・よいですね!
    来週19日に体験レッスンなので、さっそく今日作成してFAXしました\(^-^)/
    どうもありがとうございました!

    また伺いますね、では。

    papi
    • papi
    • 2011.07.16 Saturday 22:06
    papi様、はじめまして。
    当Blog管理人の坂上酔狂と申します。コメント、どうもありがとうございます。

    私の自己申告の拙文が多少はお役にたてたようで、うれしいです。

    来週、体験レッスンなのですね。きっと、「楽しみだけど、ちょっとドキドキ」なんだと思います。いい先生に巡り合えると良いですね。

    このBlog、気が向くとボチボチ更新する程度なのですが、コメント頂けると励みになります。今後とも、よろしくお願いします。
    • 坂上酔狂
    • 2011.07.17 Sunday 07:26
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