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2011.08.28 Sunday

9 レッスンの進み方&ピアノと教本以外に準備するもの(大人のピアノの始め方)

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    ●レッスンの基本パターン

    未経験者の場合、ピアノのレッスンで何をするのかよく分からない方も多いでしょう。 今回は、基本的なレッスンの流れについて書いてみます。 (既にレッスンを受けている方にはあたりの前の内容かもしれませんが、未経験者は意外と知らなかったりする。)

    レッスンの基本パターンは、だいたい以下の通りでしょう。 (個人レッスンの場合)
    1. 先生と相談して教本(教則本)を決める
    2. 「自分で」その本を買う
    3. 次のレッスンまでに練習する曲を1曲から数曲程度指定される
    4. 自宅でひたすら練習
    5. 次回のレッスンで指定された曲を演奏する
    6. 3へ戻る
    以下、もう少し詳しく解説してみましょう。

    ●先生と相談して教本(教則本)を決める

    自分の目標やレベルを考慮して、教本を1冊から数冊、決めます。 未経験者の場合、いわゆる「導入レベル」の本を選ぶ事になります。

    ちなみに、ピアノの進度は 「導入→初級→中級→上級→さらに上へ」という感じです。

    導入本は、ピアノを弾くための基本的な注意事項、楽典(楽譜の読み方)の基礎、練習曲の楽譜、といった三点構成になっている場合が多いです。

    ピアノの導入本は、ものすごくたくさんの種類があります。 コレという決定版の教本はありません。 自分に合わない教本を選ぶと、失敗の元です。

    レッスンを始めるにあたって、次のような点を先生にしっかり伝えてください。 先生が、あなたの希望を考えて、よいと思う本を推薦してくれるはずです。
    1. クラシック、J-POP、叙情歌、映画音楽、アニメソング、ジャズ、etc.の何に一番興味があるのか
    2. 基礎から順番にやりたいのか、とりあえず一曲、弾きたいのか
    3. 「基礎から」の場合、バイエル(←中高年にとってはピアノのシンボル的存在)に、こだわりがあるのか、ないのか
    4. きっと「楽譜が読めない」んでしょうけど(笑)、どのくらい読めないのか。 「楽譜が楔形文字や古代エジプト語といっしょ」なのか、「いちおうト音記号の部分はドレミと順番に数えれば分かる」のか、「ヘ音記号の部分も何とかなる」のか、etc.
    5. 曲や表紙が「子供っぽい」教本でもいいのか、イヤなのか
    6. アレンジ譜(簡略化した楽譜)でいいのか、あくまでも原曲指向なのか
    7. 単純な基礎練習が、けっこう好きなのか、絶対にイヤなのか
    一発で、自分に合った教本が決まらない場合も多いと思います。 最初の数回のレッスンは、「自分に合ったレッスン形態を探す時期」と割り切って、多少の試行錯誤は想定しましょう。

    もしかしたら、本の買い直しがあるかもしれませんが、その投資はけっして無駄ではありません。 合わない本を無理して進めてピアノがイヤになるより、よっぽとマシです。 ある程度の「投資」は、覚悟しましょう。

    ●「自分で」その本を買う

    「先生に楽譜をコピーしてもらう」のでは、いけません。 立派な著作権法違反。 犯罪行為です。

    それから、教本(楽譜)の紙質は、かなり丈夫です。 「鉛筆で書いたり消しゴムで消したり」を繰り返す場合が多いからです。 (コピー用紙だと擦り切れてしまいます。)

    そんなに高いものではないので、ちゃんと買いましょう。(笑)

    都市部でしたら、楽器店、大型書店に置いてあります。 楽譜をあれこれ手に取るのも、楽しいもんです。 地方在住で楽譜取扱い店が近くに無い、というような場合は、Amazonあたりで買った方が手っ取り早いでしょう。

    ●次のレッスンまでに練習する曲を1曲から数曲程度指定される

    先生から、「じゃあ、次回までに、コレとコレ、練習してみてください」と指定されます。 演奏のポイントの指導を受ける場合も多いです。 模範演奏してくれることもあります。

    ●自宅でひたすら練習

    これが一番たいせつです。 サボっちゃ、いけません(笑)。

    ●次回のレッスンで指定された曲を演奏する

    練習した曲を先生の前で披露します。

    自宅ではうまく弾けていた曲も、先生の前だと緊張してトチりまくります。(←私の場合)

    先生もそれは分かっていて、適当に仕上がり具合を補正(?)して、一定の水準に達したと先生が判断すれば、合格(マル)となります。 きっと先生が、楽譜に大きなハナマル印を書いてくれます。

    (合格したら、記録のために日付を書いておくと、あとあと自分の励みになります。)

    もしダメなら、「もうちょっと、がんばりましょう」という事で、いろいろ指摘を受けて、次回へ持越しとなります。

    ●その他

    上のような曲のレッスンのほかにも、姿勢の注意、手や腕の形、自宅レッスンの組み立て方、など、いろいろアドバイスしてくれると思います。 (というか、積極的に質問しましょう。 教える立場からすると、よく分かっていないのに「はい、はい」と返事をするより、質問してくれた方が助かるはずです。)

    ●ピアノと教本(楽譜)以外に準備するもの

    (1) 鉛筆(シャープペンシル)と消しゴム

    HBか、それより柔らかいものがお勧めです。

    楽譜に、指番号や強弱その他の演奏上の注意点など、けっこう書き込みます。 「本に書き込む」ことに抵抗を覚える方もいるかもしれませんが、楽譜は汚してナンボ、です。

    (2) メトロノーム

    あわてて準備することはありませんが、あれば便利です。

    電子ピアノの場合は、メトロノームが内蔵されていることが多いでしょう。

    アコースティクピアノ(本物のピアノ)の場合は、別途用意する必要があります。

    メトロノームには、昔ながらの振り子式メトロノームと、電子メトロノームがあります。 どちらでも構いません。 お好みでどうぞ。

    電子メトロノームは、単機能のものは少なくて、たいていはチューナー(ギターやバイオリンの音程調整用)といっしょになっています。 そう高いものではありません。 メトロノームとしての基本機能は、どれを買っても多分ほとんど変わりません。



    ちょっと高いのですが、メトロノームと録音機能がいっしょになった次のような製品もあります。 私もポータブルデジタルレコーダー「レッスンマスターXA-LM3」を持っていますが、高性能ですし、音質もなかなかで、けっこう使えます。

    >

    (3) ヘッドホン

    電子ピアノや消音ピアノ(ヤマハならサイレントピアノ、カワイならANYTIME Xなど)の必需品です。 付属している場合も多いと思いますが、少し高いものに変えると、驚くほど音が良くなります。 また、練習の質の向上にも役立ちます。

    以下、私の主観ですが、電子ピアノや消音ピアノ用ヘッドホンの選び方です。
    1. 実売5000円〜1万円以上のもの。

      オーディオの世界というものは、ある程度の価格帯までは、値段と性能がけっこうストレートに比例します。 例えば、実売1000円、3000円、1万円のヘッドホンを聴き比べると、その差は素人でも歴然としています。 ところが、一定の水準に達すると、その後は価格に対する性能の向上は小さくなります。 (ここから先はオーディオマニアの世界です・・・笑)

      ヘッドホンの場合、あくまでも私の主観的な印象ですが、その一定の水準が5000円、あるいは、1万円あたり、ということです。
    2. オープンエア型のもの。

      外部との通気性があって、外部の音が聞こえるものです。 ピアノのアクション(鍵盤機構)の発する音を聴くためです。 密閉型のものより、タッチの向上に役立つと思います。 (この件については、以前の記事でも書かせていただきました。)
    3. フラットな特性のもの。

      ヘッドホンによって「音作り」がかなり違います。 よくあるのが、低音と高音を強調した通称「ドンシャリ」という特性のものですが、これはPOPsやロックを聴くためにはいいのですが、なるべく原音に忠実な音が欲しいピアノの練習には向いていません。
    4. できれば試聴する。

      音質や装着感を確認するには、試聴するのが一番です。 大手家電量販店やオーディオ専門店に行くと、ヘッドホンの試聴ができます。


    ちなみに、SONY製のMDR-F1が、私がサイレントピアノ用に愛用しているものです。 最初のものが壊れてしまったので、二代目です。 今に至るまで、イチオシです。 (このヘッドホンについては、以前の記事でも書かせていただきました。)



    これとは別に、audio-technica製のATH-AD700というオープンエア型ヘッドホンも持っています。 こちらは、パソコン・オーディオ用。 電子ピアノ用としてもイイと思います。 上のMDR-F1との優劣ですが・・・これは正直言って各自の主観次第ですね。



    ネットを検索すると、ヘッドホンの選び方に関する記事がたくさんあります。 けっして安い買い物ではないので、じっくり調べてみてください。

    -- * --

    この「大人のピアノの始め方」シリーズは、いちおう今回で終わりにしたいと思います。

    まだまだ書き足りない事も多いと思いますが、このシリーズでは、今から7年半前、私がピアノを始めようとしていた時に「知っていればよかったな」と思う事を書き連ねてみました。 いわば、過去の自分へのメッセージでもあります。

    安易な応援や営業トークはできるだけ排して、なるべく事実を見据えた内容にしたつもりです。 これからピアノを始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
    コメント
    酔狂さん、こんにちは。

    ブログでのアドバイス、いつもありがとうございます。

    初期の頃の演奏をお聴きしました♪
    すごくいい感じで、聴き入ってしまいました。
    角先生の門下生では、私をリードする先輩のような存在です。

    ある程度曲が弾けるようになったら、私も自分の演奏を録音して、Youtubeに投稿していきたいと思っています。

    レコーダーはまだ持っていません。
    時機がきましたら、またいろいろと教えてください。
    よろしくお願いいたします。
    • papi
    • 2011.08.28 Sunday 12:37
    papi様、こんにちは

    > 初期の頃の演奏をお聴きしました♪

    お聴きになられたんですか・・・(^^ゞ
    勢いだけで弾いていた頃のものです。お恥ずかしい・・・。

    > ある程度曲が弾けるようになったら、私も自分の演奏を録音して、Youtubeに投稿していきたいと思っています。
    >
    > レコーダーはまだ持っていません。

    生ピアノの録音はけっこう難しくて、CDのような音を期待して録音すると、がっかりしてしまいます。
    (電子ピアノや消音ピアノの音なら、Line OUT端子から直接録音すれば、けっこう綺麗にとれるのですが。)

    YouTubeにもアマチュアの方の動画がたくさんアップされていますが、「音質」という点ではイマイチなものが多いです。
    ただ、けっしてYouTubeの音質そのものが悪いのではなくて、録音機材やセッティングの問題でしょう。
    プロの演奏を投稿したものは、まあまあな音質のものも多いですから。

    私自身は、オーディオマニアでも何でもありませんが、何とか「安く」、「手軽に」、「いい音質」で録音できるノウハウを知りたいな、と思って、いろいろ試行錯誤をしていますが、なかなか一筋縄ではいきません。

    papi様が、何かご存じでしたら、もしよろしければ何かの機会に教えてくださいね。

    • 坂上酔狂
    • 2011.08.29 Monday 07:35
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