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2014.12.25 Thursday

バッハの平均律に突入

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    今日(2014/12/25)、バッハの平均律第一巻1番C-Durフーガに、マル、もらいました。正直言って、つっかえたり、弾き直したりした状態での「超アマ目」のマルですが、いちおう、合格です。(クリスマス・プレゼント!)

    実は、フーガの前に1番のプレリュードはマルもらってあったのですが、この曲はバッハの平均律第一巻と第二巻を通して例外的に、というか、唯一簡単な曲ですので、これを弾けたからといって「バッハの平均律やってます」とは言えません。やはり他の曲が弾けて初めて「平均律突入」です。

    でも難しさは、ハンパじゃありません。ヨレヨレの状態で何とか弾き通すだけで、3ヶ月かかりました。

    そもそも1番の4声のフーガは、平均律第一巻の中でもそう易しい部類ではないみたいです。おバカな私は、先生と相談もせずに勝手に「まあ、1番から順にやればイイっかぁ」と安直に練習を始めて、思いっきりハマりました。よい子の皆さんは、始める前にちゃんと先生と相談しましょう。

    話は変わりますが、実は、バッハの平均律は多くの音大入試の必須曲みたいです。今だと、何となくですが、その意味が分かります。

    それは、バッハの平均律については(あるいは「インベンションとシンフォニア」も含めて)、次の事が言えるからだと思います。

    「楽譜を読めない限り、弾けない」(いわゆる耳コピは、まず無理。できる人は天才的に耳がいい)

    じゃあ、楽譜を読めれば弾けるか、というと、そうは行きません。

    「機械的に音符を弾いても、ちゃんと各声部を歌えないと、曲にならない。歌うためには、ちゃんと自分の出している音を聴けないといけない」

    別の言い方をすると、

    「各声部が、聴こえれば、歌える。歌えれば、弾ける」

    という事です。

    ただ、私には、全ての声部を完璧に聴き分ける事は無理です。しかし少なくともその瞬間に「主役」にまわっている声部がきちんと聴き分けられないと、弾けません。やはりバッハは、「聴く」そして「歌う」能力を鍛える最終兵器です。このBlogでは、何度も、ピアノ上達におけるバッハの有用性を書いたと思いますが、それを再確認した曲でした。

    最後に一言。

    「下手ピアノ。上手くなりたきゃ、バッハ弾け!」

     
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