ゼロからでもピアノは弾ける

趣味ではじめた大人のピアノの記録。2004年に45才でバイエルからスタートしてクラシックの原曲に挑戦中。消音ピアノの活用や練習のヒント、工夫など。気が付けばピアノ歴10年越えです、相変わらず、下手です。はぁ・・・(^^)
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レッスンの転換点
●レッスン形態

レッスンの進め方は、人それぞれでしょう。一曲マスター型、いろいろ幅広く型、簡単なものから順次型、いきなり挑戦型、etc.

どちらかと言うと均質な環境にある学校教育の場とか、まだ「個性」が固まっていない子供へのレッスンと違って、大人のピアノの場合は、その人の性格、目標、環境に応じて柔軟にレッスンの形態を変更していいのだと思います。

ただし、「どんなやり方がいいのか」を見つけ出すためには、ある程度の試行錯誤が必要です。大手教室のグループレッスンの場合は完全にコースが出来ていて、それに「乗る」ことが求められるようですが、それ以外の個人レッスンの場合は、最初の数ヶ月は模索の時期となるのでしょう。

そして、ある時期が来ると、「その人に合ったレッスンの形態」が見えてくるのだと思います。ピアノの学習における、最初の転換点です。

私の場合、それはローレライという曲でした。

●ローレライ

ピアノを始めて3ヶ月目にさしかかった頃、「おとなのための楽しいピアノスタディ1」の次の宿題の曲が、「ローレライ」でした。自宅で練習して、いちおう弾けるようになりましたが、物足りません。

この本の特徴で、「最初は主旋律だけを弾かせて伴奏は最小限にする」、「短いフレーズを取り出して部分練習する」という方針があるみたいです。見方を変えると、手ごろな長さの主旋律に集中させることで、その人の音楽性を強化することを重視する、ということだと思います。

でも、私は、「作品」を弾きたいのです。前から漠然と思っていたのですが、この時、はっきり意識しました。ある程度簡略化してあってもいいですから、ちゃんと自己完結した作品が弾きたいのです。(原曲なら、もっといいです。)

「トンプソン」の場合は、あまりに「お子様向けの作品」だったのが不満の原因でした。「おとなのための楽しいピアノスタディ1」の場合は、曲の部品を弾いているような気がして、それが不満だったのです。

ただし、これは、あくまでも私の性格に依存することです。私の場合はたまたまそうだった、ということです。教本が悪いわけではありません。

いずれにしても、このローレライも主旋律の一部だけを取り出したものでしたから、ちゃんと伴奏を付けて、全曲とおして、「それっぽく」弾いてみたい、と思ったのです。

で、思い立ったが吉日です。伴奏付きバージョンの楽譜を探して、「先生を驚かせてやろう」というスケベ根性もあって、それを練習してレッスンに臨みました。

ここで、運命の別れ道です。「教本の順序」を重視する先生だと、「お先走りだ」といっていい顔しないかもしれません。

でも、私の習っているA先生は、「弾けています。じゃあ、次に自分の弾きたい曲を探して来なさい」と言ってくださいました。やっぱり「いい先生」です! オヂサンのワガママを許してくださる。
| 坂上酔狂 | 私のピアノ歴 | 07:09 | - | - | - | -
最初のレッスン
●緊張の初回レッスン

2004年4月下旬、気がつけばいよいよ最初のレッスンです。久々にお会いしたA先生がにこやかに迎えてくれます。一方の私は、もう最初から緊張しまくりの、汗かきまくりです。

30分のレッスンですが、始まったと思ったら、もう終わりです。何やったか全然覚えてません。その間、楽譜と鍵盤をにらみつけるだけで、先生の顔を見る余裕なんてまったくありません。この極度の緊張感というか、余裕の無さというか、経験者の方には分かってもらえますよね?

それはさておき、この時の教本をみると、

* バイエル40、45、46番
* トンプソン現代ピアノ教本1 春の口笛(p.40)
* おとなのための楽しいピアノスタディ1 新世界より「家路」(簡略化したワンフレーズのみ版 p.17)

にマルをもらっています。(もしかしたら、マルもらったの、二回目のレッスンの時かもしれません。何しろ、緊張しまくっていて、当時の記憶がとんでいます。)

いやぁ、ここで「マルもらう」というのを初体験しました。何か、くすぐったいような、恥ずかしいような、嬉しいような、変な感じでした。(それだけは、覚えていたりする ^^)v

●音楽的に弾く

実は上の曲で、一番苦戦したのが「家路」です。

楽譜の見た目の印象だと、バイエル40番台の方がよほど難しいと感じます。でも「家路」の方がはるかに難しい!

簡略化バージョンなので、指使いは確かに単純です。スピードも、ゆっくり弾いていい曲です。

しかし、感情を込めて、曲想を思い浮かべて、きちんと強弱やタイミングをコントロールして弾くのはとても難しい。簡単な曲なのですが、なかなか納得できるように弾けません。

ここで、機械的に指を動かすだけでは音楽にならない、ということを思い知ったのです。

「音楽的に弾く」――ちゃんと自分の心の中に音楽的イメージを思い浮かべて、それを表現するということの重要性を、この時、理屈ではなくて、実感として知ったのです。
| 坂上酔狂 | 私のピアノ歴 | 10:46 | - | - | - | -
最初のレッスンへ向けて
●本格レッスン開始

2004年4月、引越しの後片付けも一段落して、ピアノも納入されて、いよいよ最初のレッスンに向けて本格的なピアノの練習のスタートです。

いちおう、「私のピアノ歴何年何月」という場合は、この2004年4月を起点にしています。(2月にもちょっとやったワケですが、まあほんのちょっとなのでノーカウントということで大目に見てやってください。冷や汗)

暇さえあればピアノに張り付いて、トンプソンとバイエルを進めていてきます。特にバイエルの最初の方は、「思いっきりカンタン」なので、適当にすっ飛ばします。(だって、ドレドレドレ……とかじゃ、つまらないじゃないですか。面接のときに先生からも、「できれば、これとこれあたりまで、やってみなさい、他は飛ばしていいです」と言われていましたし。)

トンプソンの方も、一曲、一曲、「自分としてはまあまあ弾けてるんじゃない」と思うレベルまでやって、次に進みます。でも、だんだん難易度が上がってきていて、なかなか指が動いてくれません。侮るべからず、トンプソン!

●バイエル、そんなに悪くないんじゃない?

バイエルを進めてみて感じたことがあります。どうも、最初と印象が違うのです。

確かに、同じようなフレーズの反復練習が多いですし、ヘ音記号(低音部)が出てくるのが遅いです。しかし、システマチックに学習するという観点からすると、そんなに悪くはないのでは?

私のようなまったくの素人からみても、一曲一曲の「ねらい」が何となく分かります。バイエルを一曲こなす、ということは、小さなテクニックを一つ身につける、あるいは、身につけたテクニックを定着させる、ということが意図されているのが理解できます。

子供は飽きてしまうかもしれませんが、反復基礎練習の意義を理解している大人にとっては、むしろ適しているかもしれません。

まあ、今は他に優れた教本があるそうですから「あえてバイエル」である必然性は薄いと思いますけど、私のように「バイエル=ピアノ入門」という環境で育った世代にとっては、やはり「あこがれのバイエル」です。バイエルの欠点をうまく補ってくれる先生の下でなら、これを使うのもよいと思います。なんといっても「あこがれ」や「やる気」こそピアノ上達の原動力なのですから。

一方のトンプソンですが、逆にこちらが飽きてきました。曲は悪くないのですが、何だか「子供っぽい」んです。お子様向けのイラストが付いているのはご愛嬌でどうでもいいのですが、曲の内容が問題です。どうせやるなら、もっと「大人の曲をやりたい」と感じてきました。
| 坂上酔狂 | 私のピアノ歴 | 12:58 | - | - | - | -
先生との面接
さて、話の順番が前後しました。先生との面接です。

2004年の2月下旬のある日、都内某所のビルに出かけました。そこが目的の教室、「角聖子音楽院」の所在地です。教室自体はビルの一室を改装したこぢんまりしたものです。

そのドアを開けて初めてお目にかかったのが、今も私が習っているA先生です。とっても明るく気さくでハキハキした方です。

ちょっと話してみて、「この先生、とてもいい先生だ」と直感しました。このあたりの「相性」というのは重要な問題です。人間と人間ですから、合う、合わないがあります。先生とのめぐり合わせというは、これはもう運としか言いようがないのですが、私はどうやら幸運に恵まれたようです。

この先生に習おうと、面接の時に即決した上で、下のような希望を伝えました。

* ピアノを弾く目的は趣味
* 何年かかるか分からない、下手でもいいからクラシックの名曲が弾きたい
* ピアノ歴はゼロ
* ピアノは近々購入予定
* 「特定の曲が弾けるようになる」のではなくて「基礎から順番に」お願いしたい
* とりあえず、月2回レッスンあたりから

結局、先生と相談の上、4月下旬の初回レッスンまでに、「全訳バイエル」と「トンプソン現代ピアノ教本1」をできるところまでやっておく、ということになりました。それから、まだ最初なので試しに別の教本もやってみては、ということで、

ブラインドタッチで弾けるおとなのための楽しいピアノスタディ〈1〉

を併用することになりました。

かくして、私のピアノライフは本格的に始まったのです。

(といいながら、このあと4月上旬までピアノにまったく触りませんでした。自分のピアノが来るのはまだ先でしたし、そもそも引越しの準備その他でメチャクチャ忙しくなってしまったのです。この後しばらくはピアノどころではありませんでした。)
| 坂上酔狂 | 私のピアノ歴 | 09:03 | - | - | - | -
自主トレ開始!
●トンプソンに挑戦

買ってきた教本を眺めると、バイエル、確かにつまらなそうです。見るからに単純なパターンの繰り返しです。批判されるのも一理あるかもしれません。

一方のトンプソンは、いきなり「両手弾き」から始まります。

眺めていても仕方がありません。さっそくピアノを借りて、弾いてみました。

そしたら、トンプソン、けっこう両手で弾けちゃうんですねぇ、これが。

自分でも意外でした。(だから後に、実は長いことコンピュータのキーボードに触っていたのが、知らないうちに左右の手の独立、指の独立の訓練になっていたんじゃないか、と考えたのです。)

楽譜に関してですが、私の場合、昔ギターを弾いていたので、ト音記号の高音部の音名はドレミと順番に数えていけば分かります。ヘ音記号の低音部も、図解も載ってますし、何とかなります。

音の長さについても、最初は、全音符、二分音符、四分音符が分かればいいので、それほど難しくないでしょう。(この程度は知ってました。)

「楽譜が読めない」とおっしゃる方も、まずは左右片手ずつ、ゆっくり一音一音確かめていけば、指の動きは理解できるはずです。そんなややこしいことを考えなくても、図解や指番号が付いてますから、そのとおりに指を動かせばいいのです。

(なお、トンプソンは、五線譜と音名、音符や拍子について説明が不親切で載ってませんから、他の教本と併用する必要があります。まあ、いずれにしても大して複雑な約束事ではありません。)

単純なメロディですから、しばらく練習して、とりあえず高音部が弾ければ、頭の中に「こういう曲だ」というイメージができるはずです。そこに、綺麗に響くように左手の伴奏をのせればいいのです。

トンプソンの一番最初の「ピアノのくに」という曲が、1時間も練習しないで弾けるようになったと記憶しています。(たどたどしく、へなちょこに、ですけどね。)

「何だ、弾けるじゃないか」というのが、率直な感想でした。「両手弾き」は、もっと悪戦苦闘するもんだと思い込んでました。


●最初のマイルストーン「はさみとぎ」

調子に乗って、サクサクと先に進みます。

トンプソンの6曲目が「はさみとぎ(鋏研ぎ)」という曲です。ここで初めて黒鍵が出てきます。また、けっこうリズム感のあるイイ感じの曲です。何度かピアノを借りて練習しているうちに、ここまでたどり着いて「よし、これを集中練習しよう」と決めました。

最初の「ピアノのくに」から始めて数回、トータルで10時間ぐらいかな……練習しました。(既に記憶があやふや。もっと練習したかもしれない。しなかったかもしれない。)

そして、この曲をピアノ教室の先生の面接の時に披露したのです。そうしたら、先生が「両手で弾けている」と言ってちょっと意外な顔をしていたのです。

この「はさみとぎ」が、私のピアノライフの記念すべき一曲目となったのでした。

| 坂上酔狂 | 私のピアノ歴 | 07:24 | - | - | - | -
教本を探そう
実はある人から「『これがやりたい』という本を持って行ったり、少しは練習していくと先生の心象がよくなる」と言われていました。

幸い、ピアノを借りるアテがあります。ピアノ教室での面接までに時間もあります。教本探しと自主トレをやってみようと考えました。

まず、教本探しです。

てっきりピアノ導入用の教本はバイエルで決まり、と思ったら、今はそうでないんですね。ネットをいろいろ調べると、バイエルはいまひとつ評判が良くないようです。かといって、他に「決定版」の導入本があるのでもなさそうです。

主なものをメモして楽器店に向かったのですが……。あれ、困りますよねえ。ピンクの花柄に象さんとウサギさんの表紙。

電車の中で広げるのに相当の勇気が要ります。(別に広げる予定はありませんが、仕事帰りの通勤電車の中でカバンを開けたりすることは時にはあるワケでして……)

結局買ったのは、全音の「全訳バイエル」と「トンプソン現代ピアノ教本1」。このあたりなら、電車の中で見られてもあんまり恥ずかしくありません。

楽譜を抱えて、いそいそと自宅に帰ったのでした。




| 坂上酔狂 | 私のピアノ歴 | 03:40 | - | - | - | -
ピアノの先生を探そう
前の記事に書いたように、2004年の3月末に都内のマンションへ引っ越す予定になっていました。ピアノも引越と同時に納入予定となりました。

さて、次は先生探しです。できれば4月からレッスンをスタートしたいと考えていたので、引越し前に先生を探さないといけません。

独学は最初から考えませんでした。私の性格だと、独学は絶対に挫折します。これはもう、100パーセント、力いっぱい、断言できます。

その他にも、練習の方向性のアドバイス、つまづいた時のフォロー、変な癖がつきかけた時のブレーキ、等々。先生につくメリットは大きいと思います。(ただし、このあたりの考え方は人それぞれでしょう。)

ところで、引越し先に土地勘も地縁・血縁もまったくありませんから、必然的にネットで先生探しです。

ネットを検索すると、大手ピアノメーカー系列、音楽学校、個人教室などのピアノ教室がたくさん見つかります。先生紹介サービスのページもあります。

最初は大手ピアノメーカー系列の教室も考えたのですが、たまたま引越し先のマンションの徒歩圏内に「大人のピアノ」に力を入れていそうな教室を発見しました。

それは「角聖子音楽院」というピアノ教室です。

角聖子先生は、2002年と2003年に放映されたNHK教育テレビの趣味悠々「楽譜が苦手なお父さんのためのピアノ塾」で講師役を勤められたプロ・ピアニストです。実は私、この番組をかかさず見てました。

かなり高齢の男性初心者が、角先生の「ほんわかキャラ」にうまく乗せられて、最後にはララルーという曲をそれなりに弾けるようになったのが、ものすごく強い印象として残っています。

実は私が「大人から始めても何とかなる」と思った原因の一つが、この番組でした。

そして、そんな角先生が主催する教室なので、(先生本人が私のようなド初心者の指導にあたることは無いにしても)大人のピアノの指導に期待が持てるのではないかと考えたのです。

で、早速電話をしたわけですが、もうドキドキもんです。ピアノの先生というのは、恐らく、非常に高い確率で女性です。そこに、四十代の変なオッサン (←敢えてこう言おう)が「ピアノ習いたい」って言うわけですから、いきなり嫌われたらどうしようかと冷や汗かきながら電話をしました。

案の定、電話に出たのは女性(先生本人?)でしたが、たいへん感じよく対応していただけました。それで、2月の末に「一度相談に来てください」ということになりました。ようするに「面接」ですね。

さて、これでとりあえずアポは取れました。次、どうしましょう?
| 坂上酔狂 | 私のピアノ歴 | 08:05 | - | - | - | -
ピアノを買おう
●生ピアノ v.s. 電子ピアノ

ピアノを始めることは決めました。となると、ピアノが必要です。

例えば、週一回のレッスンに行ったときだけピアノに触る、というのでは、上達は望めないでしょう。やはり自宅で相当練習しないといけない、と思っていました。

ところで、「ピアノを弾きたい」と思っても、「ピアノを買う」ところで躊躇する人、多いのではないでしょうか? なにしろ、高い、デカイ、重い、騒音が心配、と四拍子(?)そろってます。

「どうしよう……」と思っているうちに、時間は過ぎてしまいます。

私の場合は、最初は電子ピアノを考えていましたが、やはり、やる以上は生ピアノ(アコースティックピアノ)が欲しいと考え直しました。

あくまでも、趣味です。でも、趣味だからこそお金をかけていいんだと思います。ネットのいろいろな情報を見ると、最近は電子ピアノの性能がずいぶん向上してきているようですが、やはり生ピアノには及ばないようです。道具にお金をかけることで、上達のスピードが速まるなら(言い換えれば人生の時間を有効に活用できるなら)、十分に投資する価値があります。いいじゃないですか! 一所懸命に働いているのです。少しぐらい贅沢しましょうよ!

●機種選びの前に

さて、そうと決めたら具体的な機種選びです。これまたネットを調べまくって、だいたい次のような予備知識を仕入れました。

(1) もし予算と置き場が許すなら、グランドピアノがベスト。グランドピアノは「連打性に優る」とよく書いてありますが、それだけでなくタッチや表現力の豊かさでもアップライトより優れている。

(2) 国産はヤマハ、カワイが二強。世界的にも高く評価されている。ただし、ヤマハが販売網(アフターサービス網)、ピアノ教室網、リセールバリューなどで優位に立つ。逆に、カワイは価格的メリットがある。

(3) 欧米の有力ブランドは、とても魅力的。ただし、高い! ピアノの王様スタインウェイあたりになると、冗談抜きで家が建ちます。「お手ごろ価格」のものもありますが、高温多湿の日本の環境では管理が大変だとか、個体による差が大きいとか、けっこう難しそう。

(4) 国産マイナー・ブランドにも魅力的なピアノがあるみたいですが、ピアノのド初心者のオヂサンには、評価が難しい。

(5) 東南アジア製の激安品とかもあるみたいですが、う〜ん、どうなんでしょう? 私なら絶対に買いません。ピアノは工業製品です。いろいろ言われているようですが、なお国産製品の技術と品質の安定性は近隣諸国の追従を許さないものだと、勝手に思ってます。

(6) 中古も有力な選択肢。古いピアノの方が木材の質がよい、とか、価格もこなれている、とか、なかなか魅力的。

(7) ただし、程度の悪い中古品もあるみたい。ちなみに、中古ピアノの購入アドバイスには、信頼できる店で買え、自分の耳で納得して買え、ってよく書いてあります。でも、ピアノのド初心者のオヂサンに、どうやってそれを見分けろ、というのでしょうか? 予算に余裕があるなら、やはり新品の方がいいでしょう。

(8) あと、「信頼のおける調律士さんに程度のよい中古を探してもらう」のは、確かに、有効な手です。しかし、そもそもどうやって信頼のおける調律士さんを探したらいいのでしょうか? 仮に探したとして、その人が本当に「信頼のおける」人かどうか、どうやったらわかるのでしょぅか? ピアノ教室の先生の紹介とか、確かな親戚・知人の紹介とか、幸運なルートをお持ちの方以外は、なかなか厳しいと思います。

(9) どうせなら、直営店、特約店で買って方がよさそう。激安店だと、ピアノの製造番号を消してあるとか、ないとか、いろいろな話をネット上で見かけます、論外です。僅かの価格差なら、直営店、特約店の方が安心できます。

(10) 仮に中古を買うにしても、メーカー自身がやっている「リニューアルピアノ」の方が、安心できそう。

●機種選び

前の記事に書いたように、いちおう「時間を守れば楽器可」のマンションです。

でも、周りに迷惑をかけるリスクを最小にするためには、「消音機能付き」ピアノの方がよさそうです。

それから、私の場合、場所の関係でグランドピアノは無理です。必然的にアップライトピアノになってしまいます。それも1cmでも小さい方が有利です。(実際、部屋のレイアウトをcm単位で考えました。アップライトピアノでもギリギリのサイズです。)

そこで、「安くても本物!」、「でも、マンションなので消音機能付」、「できるだけコンパクト」という方針でヤマハ、カワイを中心に中古ピアノを物色しました。ネットで調べて、電話をかけて、できればお店に行ってみる、という手順です。

結局、以下のピアノを購入することにしました。

  ・カワイ HAT-7 (高さ113cmのコンソール タイプの消音ピアノ)
  ・製造番号 2353XXX (1998 or 1999年製だと思います)

購入先はカワイの某直営ショップです。いちおう「カワイの工場でリニューアル中のもの」という事でした。実物を見たわけではありませんでしたが、まあ、カワイなら大丈夫だろうと判断しました。(そしてこの判断の甘さを後で知ることになるのです。それはまた別項で……)

お金を振り込み、引越し予定の2004年3月末に合わせてピアノが納入されるように手配しました。さあ、これでもう後には引けません!
| 坂上酔狂 | 私のピアノ歴 | 08:16 | - | - | - | -
ピアノを始めるまで
●誕生〜中学まで

私が生まれたのは昭和30年代前半。山の中のとある小さな町でのことです。

そして3才からピアノを始め……となるとカッコいいのですが、実際のところはピアノとはまったく無縁の生活を送っていました。

小学校の頃はちょうどピアノブームで、女子が「バイエルがどーの、チェルニーがこーの」と言うのを聞きながら、何となく「ピアノいいなぁ」とか思っていましたが、単に思っていただけでした。

結局、正規の音楽教育は小中学校の音楽の時間だけ。音楽系の部活動をしたわけでもないですし、もちろん音楽教室に通ったことも皆無。

今と違ってのんびりした時代でしたし、地方の小さな町だとそもそも塾やお稽古事に行くのは、どちらかというと少数派でした。(「お前は字がヘタクソだ」と言われて数ヶ月だけ習字をやらされましたけど、速攻逃げ出しました。それが生涯唯一の塾体験です。ついでに、字は今でもヘタクソです。)

●高校時代

高校時代に、少しだけギターを弾いていました。ちょうどフォークソングやニューミュージックが流行っていた頃で、ギターの弾き語りがみんなの憧れだったのです。(と言っても若い人はわからないかな? まあ元祖J-POPですね。ユーミンや中島みゆきがデビューした頃です)

とは言っても、本格的にやっていたのではなくて、自分の家でギター雑誌片手に自己流で奇声を発していただけ。バンドを組んだわけでもないですし、学園祭のステージに上がったわけでもないです。単にちょっとした趣味の範囲でした。

●大学〜

大学入学に伴って上京。その後も時々はギターに触っていましたが、大学卒業後はいつしかそれも途絶えてしまいした。

まあ、音楽は好きでしたから、CD(昔だとレコード)を時々聞いたり、年に数回だけどカラオケ行ったり……。楽器も何かやってみたいなあ、と思ってはいましたが、暇もお金もありませんし、そもそも都会のアパート暮らしだと大音響を発する音楽の練習は厳しいものがあります。

結局のところ、音楽とはあまり縁の無いまま、およそ20年が過ぎてしまいました。

●ピアノやるぞ!

そんな私が、「ピアノを習ってみよう」と決めたのは、確か2004年の1月の末頃だったと思います。

当時住んでいた埼玉のアパートから都内のマンションに移ることになっていました。引越し先は「時間を守れば楽器可」というマンションです。というか、そういうマンションを探したのです。

どの楽器を始めようかといろいろ考えましたが、やはり小さい頃から憧れていたピアノに未練があります。

でも、ゼロから始めて弾けるようになるのでしょうか?――これこそ、私がピアノを始めることを躊躇していた最大の理由です。

誰だって無駄なことはしたくないです。いまさら練習しても、弾けるようにならないのなら、やっても無駄です。

ピアノ、いやピアノに限らず楽器全般は「小さい頃から始めないと無理」という思い込みがあります。2、3才の頃から英才教育を施し、長じては音楽専門の学校に通って猛練習しないと弾けるようにならない、というイメージがあります。それですら、才能の無い子は脱落していく……。

だから、いい年をした大人が始めても「所詮、弾けるようにはならない」のでは、という先入観がありました。

でも、いくつかの例を見聞きしているうちに、「大人から始めても遅い」から「大人から始めても何とかなる」に心境が変化してきました。

あくまでも趣味です。生活がかかっているわけではありません。たとえ弾けるようにならなくても、その時は別の道を考えればいいのです。やらずに一生後悔するより、やるだけやってダメなら諦めた方がよっぽどスッキリします。

よし、ピアノやるぞ!――こう決断した時から私のピアノライフが始まったのです。
| 坂上酔狂 | 私のピアノ歴 | 08:36 | - | - | - | -
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