ゼロからでもピアノは弾ける

趣味ではじめた大人のピアノの記録。2004年に45才でバイエルからスタートしてクラシックの原曲に挑戦中。消音ピアノの活用や練習のヒント、工夫など。気が付けばピアノ歴10年越えです、相変わらず、下手です。はぁ・・・(^^)
全記事の総合目次 いままでの記事がすべて整理してあります。
演奏の視覚化によるテクニック分析
●Sound Engine Freeによる演奏の視覚化

以前の記事で、 PCによるピアノ録音ということで紹介した Sound Engine Free ですが、別の使い方もできます。

それは演奏の強弱のつけ方(ダイナミクス、ディナーミク、デュナーミクなどと言うそうです)を視覚化する使い方です。

ピアノのレッスンで先生からよく、「そこは強く」、「そこは抑えて」などと言われます。 楽譜にも、f(フォルテ)とかp(ピアノ)とか書いてあります。

それで、本人はやっているつもりなのですが、実は全然できていません。

音程の場合は間違っていればすぐ分かりますが、強弱のほうはなかなか自覚できません。 だから、自分の演奏を録音したものを後から聞くと、メリハリの無い実に情けない演奏だったりします。

一方、プロの演奏は、やっぱり聞かせどころがちゃんと出ています。

●アルベニスのタンゴによる具体例

百聞は一見にしかずです。 この前の発表会で弾いたアルベニスのタンゴを例に、プロの演奏とヘタクソなアマチュア(私)の演奏のどこがどう違うのか、視覚化してみました。 まずは次の図をご覧ください。

各図が、それぞれ一曲全体の強弱の波形データになっています。

一番上はスペイン音楽の女王アリシア・デ・ラローチャさんの演奏。 次は、スペイン物のCDを何枚も出されているプロ・ピアニストの熊本マリさんの演奏。 そして一番下が、不肖わたくしめの発表会の演奏です。

《The Art of ALICIA DE LARROCHA より/Alicia de Larrocha》
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《スペインの熱い夜 より/熊本マリ》
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《へなちょこな自演演奏/坂上酔狂》
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一目瞭然です。 プロの演奏は強弱のメリハリのつけ方、フレーズのまとまり感などが波形データの形によく現れています。 また解釈の違いによって、強弱や演奏速度が違うのも分かると思います。

一方の私の演奏は、(遅いのは、いたしかた無いとして)もうミミズがもだえているみたいに一本調子、メリハリもフレーズ感もあったもんじゃありません。 要するに、「下手」です。

このように、「演奏の視覚化」を行なうことで、「何を直せばよいのか」という課題を明確化する効果は抜群です。

なお、波形の幅それ自体を比べることは、CDによって録音レベルが異なるので、意味がありません。 あくまでも、「波形の全体として形」を比べてください。 (いちおう「ノーマライズ」機能でレベルはある程度そろえてありますが、それなりのバラつきは出てしまいます。)

(本当は、演奏といっしょに波形を見るともっとよく分かります。 興味のある方は各自でご確認ください。)



※CDからのデータ取り込み時の注意

Sound Engine Free は MP3 データを(生成はできますが)読み込むことができないので、iTunes などを使ってCDからデータを取り込む際は、 WAV形式 で取り込んでください。

【2007/05/01追記】

上のように書きましたが、VBMP3.DLL というソフトを導入すれば、Sound Engine Free で MP3 ファイルを直接読み込むようにできます。詳しくは以下のページを参照してください。

http://homepage3.nifty.com/nanahoshi/

(このサイトの「SoundEngineでMP3」という項目)
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 14:40 | - | - | - | -
ピアノの録音(4) デジタル・レコーダーで生ピアノ録音
●デジタル・レコーダー R-09

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デジタル・レコーダー(ボイス・レコーダー、ICレコーダーなどとも言う)とは、簡単に言うと、従来のカセットテープ・レコーダーをデジタル化したものです。 カセットテープの替わりに、ICカードやハードディスクに音声を記録します。

いままでの多くの製品は、主に会議やインタビューの録音用に設計されていたので、音質面ではいまひとつだったようです。

(どんな製品があるのか知りたい方は、価格.comの【AV家電・生活家電】の【ICレコーダー】あたりを見てください。)

ところが最近、音楽録音や自然音録音を想定した高機能モデルがいくつか発売されるようになりました。

このローランドのR-09もその一つです。 オーディオCDを越える音質で録音できます。

デジタル・オーディオ専業メーカーが作っただけあって、マイクの作りなどがしっかりしていて「ひじょうに音質が良い」、「使い勝手が良い」と評判のようです。

実売3万円台とちょっと高価ですが、思い切って購入してみました。

●使用感は?

確かに手軽に高音質で録音ができます。 マイクのセッテッングだのケーブルの取り回しだの電源の確保だの、いっさい考えずに、そのへんにポンとおけばよいので、極めて手軽です。

今回の「角聖子ピアノ・アソシエイション第12回生徒勉強会」でも、自分の演奏を記録するために空いている椅子の上に置いて録音しましたが、バッチリ良い音で録れています。

また、録音したデータの後処理も楽です。 USB2.0接続なので簡単にパソコンに転送できますし、WAVまたはMP3という標準的な形式で録音されるので、いろいろなソフトで音声を編集できます。

電源は単三電池でOKです。 サイズはタバコの箱ぐらい。 比較的軽量です。 持ち歩くのにも負担になりません。

というワケで、発表会の記録、あるいはピアノ練習室での確認録音などに重宝しそうです。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 08:12 | - | - | - | -
ゆっくり「お手本演奏」(2) MIDI編
●Windows Media Player の利用

ネットを探すとMIDIデータがたくさんあります。 「MIDI 聴きたい作曲家名」とかで検索すると、有名どころはけっこうヒットします。

MIDIというのは、いわば電子化された楽譜です。 パソコンを使うと、この楽譜を「演奏」することができます。

実は Windows Media Player の再生速度の変更機能で、このMIDIも「ゆっくり演奏化」することが簡単にできます。

MIDIはあくまでも「楽譜」ですから、ゆっくり演奏にしても音質は劣化しません。 ここがCDをゆっくり演奏化する場合との違いです。

一方、MIDIはあくまでも「楽譜」ですから、使用する楽器(すなわちパソコンに組み込まれている音源)によって、まったく別な音がでます。 Windowsに標準で入っているMIDI音源の“Microsoft GS Wavetable SW Synth”の音は、はっきり言って「貧弱」です。

あくまでも「ゆっくり演奏」の確認用と割り切りましょう。

どうしても音が不満なら、外部音源を使うとか、DAW(デジタルオーディオワークステーション)のソフトを買うとか、それなりに投資が必要となります。

(音質改善の「裏技」はいくつかあるのですが、かなりマニアックなので省略します……^^;)

●その他の無料ソフトは?

お金をかければいろいろありますが、無料となると限られてきます。

まず、MidRadio

これは、ヤマハが運営している「MUSIC eCLUB(ミュージックイークラブ)」で配布されているオンラインカラオケ(?)ソフトです。

このソフトでもMIDIの再生スピードの変更ができます。 (ただし、変更範囲は限られます。)

また、内蔵のソフトシンセの音が、Windows標準のものよりマトモ(私の主観ですが)です。

次に、cherry

これは、フリーのMIDIシーケンサーソフトです。 けっこう高機能ですが、使いこなすためにはそれなりの勉強が必要です。

他にもあると思いますが、今回はこのあたりで。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 08:31 | - | - | - | -
ゆっくり「お手本演奏」(1) CD編
仕事が忙しくて更新滞りがち・・・。ま、それはさておき・・・

●ゆっくり演奏が欲しい

曲の練習の時に欲しくなるのが、ゆっくり弾いているお手本の演奏です。

CDなどのプロの演奏は確かに素晴らしいものです。 単純な練習曲でも高い音楽性が感じられます。

でも、最初から速く弾くことは、初心者にとって事実上不可能です。

練習では、とにかく最初は「ゆっくり」と弾くのが原則のはずです。

ところが、「ゆっくり」練習すると、時にリズムを間違えてしまいます。 拍の感覚があやしくなってしまうのです。 私もテンポを2倍間違えたまま練習してしまっていて、先生に指摘されて初めて気付くことがよくあります。

また、ゆっくり弾くと、曲によってはイメージがまったく違ってしまい、「はたしてこれでいいの?」と不安になることもあります。

だから初心者にとっては、音楽性うんぬんの前に、とにかく指が追いつけるように、リズムが取れるように、「ゆっくり」としたお手本の演奏を聴きたいのです。

●CDを「ゆっくり演奏」化

実は、これがあっさりできるのです。

Windowsにオマケで付いている Windows Media Player (ただし、バージョン9以降)に、再生速度を変える機能がついています。

CDの音楽データをパソコンに取り込んだあと、下の図のように、【表示】→【拡張設定】→【再生速度の設定】を選ぶと、再生速度の可変メニューが出てきます。

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これで再生速度を2倍から2分の1の範囲で変更できます。

この時、音程(ピッチ)は変わりません。 これが重要です。

音質ははっきり言って最悪ですが、確認用には十分使えます。

対応しているのは、以下の形式の音声データです。

.wma、.wmv、.wm、.mp3、.asf

Windows Media Player の標準の取り込み形式は wma なので、特に問題ないと思います。 また、mp3 にも対応しているので、他のソフトで取り込んだデータも「ゆっくり再生」できます。

以前は、この「ゆっくり再生」のためだけに別の高価なソフトを買う必要がありまた。 Windows Media Player 9 からこの機能が付いたようですが、しばらく気付きませんでした。 ある時、偶然気付いて「おおっ、マイクロソフト、たまにはヤルじゃん」と感動(?)してしまいました。

古いWindows Media Player の方は、Microsoftのサイトから無償でバージョンアップできるはずです。

いずれにしても、「ゆっくり演奏」が欲しい方は、一度お試しあれ。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 10:36 | - | - | - | -
ピアノの録音(3) 生ピアノの録音
●生ピアノの音をマイクで拾って録音する

生ピアノの場合は、必然的にこの録音方法になります。

電子ピアノや消音ピアノの場合でも、いったんスピーカーから出た音をマイクで拾って録音することもできますが、前の記事に書いた「直接ケーブルで結ぶ方法」に比べて特にメリットは無いと思います。

実は、生ピアノの録音はけっこう難しいです。(プロにとっても難しいそうです)

「とりあえず音が録れればよい」という程度なら、パソコン内蔵のマイクでも「いちおう」使えます。ただし、音質は良くありません。それに多くの場合モノラル録音となってしまいます。

もう少しマトモな音で録りたい場合は、下の写真のような小型マイクを買ってきてパソコンのLine In(またはマイク端子)につなぐことになります。

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(これは私の使っているAIWAの製品)

ただし、Line Inにつなぐ場合は「アンプ内蔵マイク」にしてください。そうでないと、レベルが小さくて録音できません。
(2011/09/16追記 ただし、この「アンプ内蔵マイク」は、もともと種類が少なかったのですが、最近ではほとんど見かけなくなってしまいました。)

また、マイク端子につなぐ場合は、パソコンのマイク端子がステレオかモノラルか調べて、それに合わせてマイクを選ぶ必要があります。(一つ前の記事を参考にしてください)

それから、「プラグインパワー方式」のマイクの場合は、録音機側がプラグインパワー方式に対応している必要があります。パソコンの場合、プラグインパワー方式対応は少ないと思うので、ご注意ください。が大半だと思います。(2011/09/26修正・・・以前の記述は私の知識不足でした。)

ちなみに、私の使っている上の写真の製品は、アンプ内蔵型のステレオマイクです。

録音ソフトについては、直接ケーブルで結ぶ場合とまったく同じもの(SoundEngine Freeなど)が使えます。前の記事を参考にしてください。

ただ、実際にやってみると分かるのですが、マイクの置き位置やレベル調整がけっこう厳しいです。なかなかいい音で録音できません。椅子がギシギシいう音や犬の鳴き声、ペダルのこすれる音や自分の鼻息(^^)。なにしろ余計な音が入りまくります。音質も、パソコン内蔵マイクよりはマシですが、はっきり言って「CD並には程遠い」ものです。

そもそも、オーディオの世界は途方も無く奥が深く、ド素人がなかなか綺麗に音を録れるもんじゃありません。それにトータル数千円の機材では限界があります。

と、いうわけで、「生ピアノの録音」に凝りだすと、ひたすら深みにハマっていくのです。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 08:16 | - | - | - | -
ピアノの録音(2) パソコンのマイク端子
●パソコンのマイク端子はステレオか?

さて、ここで問題になるのが「パソコンのマイク端子はステレオかモノラルか」という点です。マイク端子はステレオの場合とモノラルの場合があるのです。

Line In端子は、まず間違いなくステレオです。したがって、Line In端子があるなら、それを使えば特に問題はありません。

困るのはノートパソコンや省スペース型デスクトップパソコンの場合で、Line In端子が省略されてしまっている場合が多いのです。

●調べる方法は?

マイク端子がステレオかモノラルか確認するためには、パソコンのマニュアルで調べたり、メーカーのホームページで調べるのが基本です。でも、ちゃんと書いてない場合があるんですよね。

残念ながら、パソコンの設定画面上でマイク端子がステレオかモノラルか調べるうまい方法は無いみたいです。(単に私が知らないだけかもしれませんが……)

残る手段は、実際にステレオマイクをつないでみるしかありません。左右が独立して録音されればステレオ、片チャンネルしか録音されなければモノラルです。

「ステレオマイクなんて持ってない」という方は、奥の手があります。

ヘッドホンをマイク端子につないでしまえばよいのです。実は、マイクとスピーカー(ヘッドホン)は基本構造が一緒なので、スピーカーをマイクにしたり、マイクをスピーカーとして使うことができます。もちろん、性能は最悪ですが単なる確認用なら十分です。

前の記事で紹介した SoundEngine Free などを使って試し録音してみてください。ステレオかモノラルかすぐ分かると思います。

●マイク端子がモノラルだった場合

上の方法で調べてみて、もしマイク端子がモノラルなら、
(1) ステレオ録音は諦める
(2) 外付けのオーディオインターフェースを買う
の二つのどちらかを選ぶことになります。

まあ演奏の確認程度ならモノラルでも構わないのですが、臨場感は相当損なわれます。またヘッドホンで聞くと頭の中央で音が鳴るので、これには閉口します。

Creativeローランドといった会社から実売5〜6千円から安価なオーディオインターフェースが出ていますから、これを買うのも一つの手でしょう。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 07:00 | - | - | - | -
ピアノの録音(1) 全般的なこと/パソコンで録音
●録音の方法の種類

自分の演奏を録音するのは、演奏の欠点や出来具合を確認するためにたいへん有効だと思います。また「失敗しないように弾こう」というプレッシャーがかかるので、発表会などの本番の練習にもなります。

録音する場合は、もろろんカセットやMDなどでもいいのですが、パソコン(あるいはデジタルレコーダー)を使って録音した方がはるかに便利です。

パソコンで録音する場合、大きく分けて次の三つの方法があります。

(1) 電子ピアノ、消音ピアノのMIDIデータを記録する
(2) 電子ピアノ、消音ピアノの音を直接ケーブルで結んで録音する
(3) 生ピアノの音をマイクで拾って録音する

このうち、「ピアノの練習・上達のため」という目的に限ると、(2)と(3)がお勧めです。

●電子ピアノ、消音ピアノのMIDIデータを記録する

MIDIというのは、簡単に言うと「電子化された楽譜」です。(詳しいことを知りたい方は、例えばこちらを)

MIDIは基本的に「楽譜」ですから、使う楽器によって違う音がでます。例えば電子ピアノで記録したMIDIデータをパソコン内蔵の音源で再生すると、まったく違う音が出てきます。したがって、演奏の確認という目的には、少々難ありです。

あくまでも私見ですが、DTM(Desk Top Music)などに興味がある場合を除いて、純粋に「ピアノの練習・上達のため」にはMIDI方式はあまり向いていないと思います。

ただし、本体にMIDI録音機能がついている電子ピアノもあります。この場合は、「記録する楽器=再生する楽器」なので問題はありません。しかし、演奏データをパソコンに転送して整理したいとか、他の場所で聞きたいとか、ネットで公開したいという場合には、やはり「音が違ってしまう」ということになります。

以下、パソコンでMIDI録音する場合のポイントだけ述べたいと思います。

多くの電子ピアノ、消音ピアノには、MIDI端子が付いています。ここからデータを取り出します。

一方、「MIDI端子付きのパソコン」というのはほとんどありませんから、別途MIDIインターフェースを買う必要があります。MIDI専用のものを買ってもいいですし、パソコン用の外付けのオーディオインターフェースでMIDI端子付きのものを買ってもよいと思います。数千円からあります。

また、MIDIデータの記録、加工のためには、MIDIシーケンサーやDAW(Digital Audio Workstation)などの専用ソフトが必要です。(フリーのものもあります。例えばcherryなど) こういったソフトの習熟にそれなりの手間と労力を要します。

●電子ピアノ、消音ピアノの音を直接ケーブルで結んで録音する

実は、これが一番お手軽です。

必要な機材は下のようなケーブル一本! 普通の家電屋さんで簡単に入手できます。

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(これはステレオミニプラグですが、お使いの機器によってコネクタの形状が異なるので注意してください。)

接続は、電子ピアノや消音ピアノの「Line Out」(無ければヘッドホン出力)をパソコンの「Line In」(またはマイク/Mic)と接続するだけです。

録音するためには、録音ソフトが必要となります。

基本ソフトがWindowsの場合は、オマケで「サウンドレコーダー」が入っています。しかしこれは60秒しか録音できない上にロクな編集機能もついていないので、使えません。

幸い、出来のよい録音ソフトがいくつかフリーで出ています。私は、「SoundEngine Free」というソフトを使っています。

インストールの方法や使い方は、上のリンクをたどれば、いろいろ見つかるはずですので、そちらを参考にしてください。

こういった録音ソフトを使うと、不要な部分のカット編集が楽ですし、録音データの整理や再利用も容易です。使い方も、単純な録音やカット編集程度なら比較的簡単です。

また、電子ピアノや消音ピアノには各社のフルコンサート・グランドピアノの音源データを使っているので、かなりいい音で録音できます。マイクを経由しない直接録音ですから、不要な雑音、環境音等も入りません。

それに「聞こえたとおりに録音される」ので、演奏の確認には適しています。

実行例
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| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 08:45 | - | - | - | -
外部スピーカーを使う
●外部スピーカー

消音ピアノの場合でも、外部スピーカーを使えば普通の電子ピアノのように「音出し」ができます。しかも音量調整ができますから、生ピアノだとちょっと音が大きすぎる、というような場合に便利です。

たとえ控えめな音量でも、ヘッドホンで聞くよりも違和感が少なく練習効率のアップにつながります。それに、風呂上りで髪が濡れていたりすると、外部スピーカーでないと練習できません。

こんな時は、パソコンやヘッドホン・ステレオ用のアンプ内蔵のアクティブスピーカーを使いましょう。最近は、iPod用の外部スピーカーも多数ありますが、「外部入力端子付き」のものなら、これでもOKです。

近くに家電量販店や大手パソコンショップがあれば、実物を目にすることができると思います。通販サイトで検索する場合は、「アクティブスピーカー」、「PC用スピーカー」などとすれば出てきます。



ちょっと高いのですが、数千円〜1万円台程度のものを購入すれば、まあまあな音がでます。あんまり安物を買うと、音が割れてしまったりするのでご注意を。

ちなみに、アンプが内蔵されてない単純なスピーカーではダメです。蚊の鳴くような音しかでません。

下の写真は私が使っているものです。ヤマハ製です。(ちょっと古いので、まったく同じものはもう売ってないと思います。)

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●接続の方法

ピアノの消音ユニットの背面、側面などに「Line Out」、「Output」などという端子があるはずですから、ここにスピーカーを接続します。スピーカー本体にアンプが内蔵されていて音量調整もできます。音量を控えめにすれば、夜間の練習の際でも周辺に迷惑がかかりません。

ラジカセやステレオコンポをお持ちの方なら、新たにスピーカーを買わなくても、「AUX」や「Line In」という端子があれば、そこに消音ユニットを接続する手もあります。

●ピアノの録音に備えて

購入する際は、入力スルー端子があるものの方が、別の録音機器等に数珠繋ぎ接続できるので便利です。

私の使っているヤマハのスピーカーの場合は、入力端子が二つあり、たまたまうまい具合にこれが内部で単純接続されているようなので、ここが入力スルー端子として使えます。出力端子もありますが、本体スピーカーのボリュームと連動して音量が変化してしまい不便です。

入力スルー端子が無い場合は、下の写真のような「二股ピンジャック」を使う手もあります。これ、中で単純に線がつながっているだけで入力・出力の区別はありませんから、複数の機器を数珠つなぎにできます。

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ピアノの録音については、また別項で述べたいと思います。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 09:23 | - | - | - | -
ヘッドホン交換で練習効率アップ
消音ピアノに付属するヘッドホンは、はっきり言って安物です。ところが、消音ピアノで使用している音源は、各社の最高級機種のコンサートグランドピアノの音をサンプリングしたものです。

そこで、ちょっといいヘッドホン(5千円ぐらい?)に換えてみてください。高音や低音の伸びがまったく違います。

その上で、生ピアノとの体感的な音量差があまり無いように音量を調整しましょう。音の大きさの制御感覚が生ピアノに近くなるはずです。これだけでも、練習の効率がアップします。

さらに、ヘッドホンには「長時間だと疲れる」、「耳が蒸れる」、「外部の音が聞こえにくい」といった問題があります。こういった点を改善するためには、主に高級オーディオの世界で使われる「オープンエア型ヘッドホン」が有効です。

私が使っているのはソニーのMDR-F1という製品です。実売価格2万円以上とちょっといい値段しますが、下の写真で分かるように完全な開放型で、しかも200gと超軽量!

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これを使い始めると、もう他のヘッドホンには戻れません。
| 坂上酔狂 | 消音ピアノ&IT活用 | 07:08 | - | - | - | -
ヤマハ YS10SB 消音ピアノの問題点
●承前/再び問題発生

というわけで、ピアノ、買い直しました。 今度の機種は、

* ヤマハ YS10SB (高さ121cmの、いわゆるU1クラスの消音ピアノ)
* 2004年5月20日発売開始の最新型(購入当時)
* 購入時期 2004年7月

というものです。 もちろん、新品です。

ショールームで散々鍵盤を引っぱたいて、生ピアノと消音状態のタッチの差があまり無いことを確認した上でのことです。

しかし、納品調律が済んで弾きだすが早いか、さっそく問題点にぶち当たりました。 今度の問題は、

(1) ペダル(右ペダルのことです。以下同様)の効き始める位置が、生ピアノ状態と一致しない。 (思いっきり踏み込まないといけない)

というものです。

●ヤマハの消音ピアノの構造

慣れたもんです。 納入調律の際に見学していたので、それを見習ってさっそく分解です。 今度は下蓋も外しました。(簡単に外れます。)

図1
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図2
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さて、ペダル部分とは直接関係ありませんが、ヤマハの消音ピアノの構造に興味があったので、鍵盤をいくつか外してみました。 (図3)

図3
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穴の開いた金属板の下で、ちょっと赤く光っている部分が分かるでしょうか? これが光センサーの発光部分です。

一方、鍵盤の下には図4のようなプラスチック製のスリットが取り付けられています。

図4
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このスリットを良く見ると、スリットの隙間が上に行くほど狭くなっています。

図5
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このスリットが先ほどの発光部分をさえぎる事で、鍵盤の位置を検出していものと思われます。 要するに、鍵盤を押さえることによって光の当たる部分のスリットの隙間が狭くなり、スリットを透過する光量が変化します。 これをセンサーによって検知しているのです。(後で知りましたが、グレースケールセンサーというのだそうです。)

この方式であれば、鍵盤が「動き出した瞬間」から、その動きを連続的に検出できます。 あとは、スリットやセンサーの精度がどのくらいあるか、という事と、検出した信号をいかに違和感無く音の強弱や音色に反映させるプログラムを作れるのか、という勝負になります。

いずれにしても、前のカワイのHAT-7のセンサーの構造より、よっぽとマシです。

念のために申し添えておきますが、カワイの他の機種(特に現行機種)の消音ピアノの構造がどうなっているのか、私は知りません。 したがって、ここで私が言っていることは、カワイの消音ピアノ全般に対する評価ではありません。また、当然のことながら、ヤマハの他の機種やその他のメーカーの消音ピアノについても、私は何も知りません。 あくまでも、私が実際に自分の目で確認した二機種の比較です。

●ペダルの構造

さて、寄り道はこのくらいにして、ペダルです。

消音動作時には、図6で示すような可変抵抗(いわゆる「ボリューム」。緑・赤・黄のコードが繋がっている部品)がペダルの位置を検出しているようです。 可変抵抗の軸が、ハサミみたいな部品でペタルと繋がっていて、ペダルを踏むと可変抵抗が回る仕掛けです。 単純なON/OFFスイッチだとちょっと厳しいのですが、この方式なら、任意の位置で「ペダルが効きだす」ように調整可能と思われます。

図6
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最初は、このハサミみたいな部品の取り付け位置をずらすことで対処できるかと思ったのですが、どうもうまくいきません。 (けっこう適当に取りつけてあって、位置をずらす事は可能なのですが……)

そこで、消音ピアノの本体基板の方に着目しました。(図7) 基板に載っているのは、いわゆる組み込みマイコンと音源回路のようです。

図7
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一般に、「デジタル的な調整」は「プログラム的に調整」する事が多く、そうなると仕様が公開されていない限りエンドユーザーが手出しすることは困難です。(例えば、鍵盤のセンサーのシステムがそうです。)

しかし、ペダルのセンサーの構造は、「思いっきり、アナログ」です。 こういうのは、つまみを回すか何かして調整するのがお似合い……ほ〜ら、あった。 基板で目に付く唯一の半固定抵抗です。(図8、赤い矢印の先)

図8
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試しに回してみると、大正解! これが、「ペダルが効きだすタイミングを決める調整ポイント」でした。 (マイナスのドライバーか何かで、簡単に回せます。)

あとは、お好みの位置に調整するだけです。 ほんの5分程度で、生ピアノとほぼ同じ位置でペダルが効くように調整できました。

これにて、一件落着!

●【補足】自己責任でお願いします

私のこの文書を参考にして、ピアノを分解したり、内部を触ったりする場合は、自己責任でお願いします。 私はいっさい責任を負いません。 また、抗議、批判等は無視させていただきます。
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